あらすじ
「コロナ予備費12兆円。その9割が使途を追えない」
「補助金拠出の基金乱立。2兆6000億円を過剰積み立て」
「農家のコメ減収補填、実需の238倍超の予算を温存」
「コンサル頼みの委託事業 1人1時間3万円超の人件費」
…
財政悪化の一方で、膨張を続ける国家予算。
その内実を紐解けば、莫大な政府の“ムダ遣い”が明らかになる。
緻密な取材から国費のブラックボックスに迫り
SNSで大きな反響を呼んだ、日本経済新聞の好評連載を大幅加筆のうえ新書化。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
2025.09.07
この本の指摘はもっとも、妥当である。
しかし、この指摘は地方公務員で予算確保をしようとする立場になれば、当然の考え方で目新しさは全くない。
逆にこれが新聞連載、書籍化される内容だということに驚く。
こういう「現象」ではなく、それを生み出す原因に迫るのが求められる役割。
Posted by ブクログ
読み進めるほど、今の時代、予算の分捕り合戦の世の中なのね、という印象です(税収を越えて国家予算を作成することが常態化しているのですが)。議員さん、政府の方々、予算を確保することに熱心ですが、それがどこまで世の役に立ったのか、を検証する仕組みは、何処にあるのかな、とも思う次第(それ、情報開示等を含めて、報道機関の仕事なんでしょうね)、その意味で、この本は、確り仕事してますね、☆四つです。
Posted by ブクログ
税金の無駄遣いは、本当に目に余る。コロナで飲食店に配った補助金が多くの個人事業者たちに今まで払ったことのない金額の税金を払わせている。税金だから大盤振る舞いするという政治家とその利権に群がる人達。
これらの実態を訴えるにはタイムリーな著書である。
Posted by ブクログ
2023年71冊目。満足度★★★☆☆
政府予算の問題等について、公開データを丹念に分析すること等を通じて、実態究明に迫った力作
無駄に多い「基金」の存在や、予算計上後、執行されない予算、執行されても全く効果が検証されないものが多い実態が明らかに
ジャーナリズムはこういう仕事をすることに価値がある。日経は「速報」に力を注ぐのはやめたらいい