あらすじ
///企業分析もせずに、投資やっているのはヤバくないですか? ///
企業分析は、投資に就活に営業に役立ちます。一般的には投資に利用されますが、果たして何人の方々が「企業分析」をきちんと行っているでしょうか? 誰かがおススメしたものを買ったり、ちょっとニュースで話題になっていた……その程度で投資判断をされていたら、当然結果はついてきません。本書では「プロの企業分析」として、投資顧問業を営む著者のノウハウの核となる部分を、読者の皆様に分かりやすくお伝えしていきます。また、投資初心者向けの内容になっていますので、「株を買う前に」本書を読み、企業分析を行ってから投資を実践していただければ幸いです。
プロローグ 企業分析は「推し活」である
第1章 企業分析の目的
第2章 プロの企業分析とは
第3章 プロの企業分析の実際
第4章 簡単!財務諸表分析
第5章 企業分析で最も大切な「ストーリー」
第6章 企業分析家の視点をもつ
エピローグ 企業分析家になろう
感情タグBEST3
匿名
企業分析の入門書
要点は、有価証券報告書をベースに3C(自社、顧客、競合)分析し、それをSWOT(S強み、W弱み、O機会、T驚異)分析で整理し、それを基に未来(ポジティブシナリオ、ネガティブシナリオ)を考えるということ。
財務分析では、分析に必要なのは厳密な数字より、「全体に占める割合」と「比較」であると述べてあり、数字に強くなくても出来そうな気がした。
分析の具体例を示してくれているので解りやすい。
Posted by ブクログ
企業分析の流れは、3C(有価証券報告書)とSWOT(損益計算書と貸借対照表)とポジティブandネガティブ未来(プラスアルファで転職サイト)から見ていく
個人的に長期投資を前提にしている人は好きなので、楽しく読めた。
企業って組織だから理屈で動くイメージ?があったが、実際は人が動かしているものだから失敗と成長を繰り返していくものだと認識するようになった。
Posted by ブクログ
1社15分で本質をつかむ プロの企業分析
企業の数字や決算書がただの羅列ではなく、そこに動く人の思いや挑戦があることに気づかされました。たった15分で重要なポイントを掴むのは難しいけれど、好きな企業を応援する気持ちで続けるうちに理解が深まる。3C分析やSWOT分析もわかりやすく、実践の道筋を示してくれます。細かな数字の裏にある企業の姿が見えてきて、日常のニュースもちゃんと意味を持つことが優しい気持ちにしてくれる一冊です。
経営分析を始めたい全ての人におすすめ。
Posted by ブクログ
企業分析を一般人なりに出来るように優しく解説していた。
(かなり期待し過ぎて読んだので多少ガッカリはしたがる…。)
2章までは読むのは無駄な内容。
でも著者の言う企業分析ノートは書いてみる。
間を置かず1日1社ノルマなど千本ノックが必要と感じた。
この本の手法に他の本の分析法も加えてみると良いかも知れない。
以下は自分用メモ。
3C分析…Company(自社)、Customer (顧客)、Competitor(競合)★自分の強みを活かすことが大切さ
ピーター・リンチ『ピーター・リンチの株で勝つ』
SWOT分析…Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)。SとWは内部環境、OとTは外部環境。過去(左脳)と未来(右脳)をつなぐ。
S↑W ・箇条書き、羅列でOK。
←+→
O↓T
・『業界地図』は読むべきか?→読むべき!
◻︎クロスSWOTも検証する
『タテから見る世界史』『ヨコから見る世界史』
紙のノートはすぐいっぱい→デジタルノート(OneNoteなど)。★記憶に残るので手書きが良い。
ノートの左側は過去、右側は未来とネガティヴシナリオとポジティブシナリオ。
有価証券報告書を読む。3Cが6割埋まる。
良い企業でなければ打ち切る。
中長期の経営方針は特色が出る。通りいっぺんなら評価低い。
株主構成と役員状況。誰がパワーを持っているのか。
財務三表はもちろんセグメント別も見る。
主要な経営指標等の推移…①売上収益、②税引前損益は成長性、③親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率に該当。30%以上あれば安全地帯。小売業は10%以上。直近を見る。)、④親会社所有者帰属持分当期利益率(ROEに該当。8%超えると日本では優秀)は収益性、⑤営業活動キャッシュフローと投資活動キャッシュフロー(成長への意思)との合計はフリーキャッシュフロー、⑥従業員数は規模。
事業の内容。
経営方針…①全体戦略、②個別戦略、③財務資本戦略
事業等のリスク
セグメント情報
調べたい会社の有報の次に競合の有報を読む。バフェット。
マネックス証券の銘柄スカウター。一目で分かる。
◻︎他証券会社でないかチェック。
株探で「今」を調べる。
企業の本質は「人」。経営を動画で。従業員の声は転職サイト。
計算は丸めたものを暗算で。
損益計算書(PL)は売上高総利益率、売上高営業利益率を見る。
貸借対照表(BS)は資産、負債・純資産を見る。
・質の高い資産は、現金、有価証券、土地、敷金、保証金。質の低い資産は、のれん(蜃気楼)、無形資産、建物、構築物、棚卸資産。
・財務諸表はまず、有利子負債ー現金=純有利子負債を見る。借金が多くても質の高い資産が多ければ安全。
・利益剰余金(大きければ盤石な財務基盤を表す)は資本金・資本準備金より大切。
キャッシュフロー計算書
◻︎ROICを調査
SWOT分析のあとはストーリーを【自分の言葉】で「言語化」する。簡潔に。話す時は90秒以内の量で。
「今」のニュースもストーリーが見えていれば理解できる。
仮説・検証を繰り返す。ここでも転職サイト活用。
日頃からアンテナ感度を高く。街、買い物、家族・友人。例:3COINS 、SHOEI、無印良品
そして芋づる式。ユニクロ→ニトリ
長期的な株価の変動を左右するのは間違いなく業績。
「上がる株を下がった時にどれだけ買えたか」が投資で成果を上げる。
多くの人が気づいていない良さに、一歩先に気づくこと。
前著『年率100%を達成する!プロの勉強法』
YouTubeで分析紹介
Posted by ブクログ
有価証券報告書を軸に3C分析から企業の「過去」を把握、SWOT分析で「今」を考え、ポジティブ・ネガティブストーリーを想定し、その間にある「未来」を発見する。
有価証券報告書、財務諸表の実際の分析をケーススタディを交えて紹介。
<3C分析>
◯自社
・どんな事業を行なっているのか?
・業績はよいか?
・財務は健全か?
・経営計画は?
◯顧客
・顧客は誰か?
・顧客はなぜその商品を買うか?
・市場は拡大しているか?
・その市場で起きている変化は?
◯競合
・ライバルは誰か?
・ライバルより優秀か?
・ライバルとの違いは何か?
<SWOT分析>
強み・弱み・機会・脅威について、思いつく限りワードを挙げてみる。
<ストーリー>
ポジティブ・ネガティブについて、現在の状況を引き延ばした先にある未来を考える。
【有価証券報告書】
◯企業の概況
・業績が伸びているかそうでないか、扱っている事業、規模
・従業員の増加→リスクを取って成長期待
・売上高、従業員数の急増→買収の可能性
※5年間の業績推移が悪くなっていて何も手を打っていなければ、そこで分析を打ち切ることも
◯事業の状況
・企業の色が出るところ→出ていなければ何も考えていない
◯提出企業の状況
・株主構成、役員構成で企業の成り立ち、今誰がパワーを持っているかわかる→株主上位が信託銀行で分散ば歴史ある大企業、役員は生え抜きか外部登用か
(以下、詳細分析)
◯主要な経営指標等の推移
・売上収益、税引前損益:成長性
・親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率):安全性
製造業30%以上、小売業10%以上で安全地帯
・親会社所有者帰属当期利益率(ROE自己資本利益率):収益性
8%を超えると日本企業では優秀
成長が落ち着いたときのROEが重要
・キャッシュフロー:安定性、成長への意思※後述
◯事業内容
・顧客別、商品別、地域別などに分けが一般的→顧客の手がかり
◯経営方針
・戦略を全体、個別、財務資本戦略で見る
◯事業等のリスク
・この中で本当に大きな影響を与えそうなものは何か?
◯セグメント情報
・連結会計、地域別情報で稼ぎ頭を知る
◯「業界地図」で競合を知る
◯その他
銘柄スカウター(マネックス証券):長期業績のグラフ化
・株探:即時性
・決算説明会動画、転職サイト:リアルな声→ストーリーのポジネガ確認
【財務諸表】
◯損益計算書
・売上高総利益率(粗利益率)=売上総利益÷売上高:売上高から原価を除いた、商品・サービスを顧客に提供した際に直接得られる利益
・売上高営業利益率:販管費も除いた利益
→メーカーとサービス業の違い。利益の構造
◯貸借対照表
①資産
・質の高い資産:現金、有価証券、土地、敷金・保証金
・質の低い資産:のれん、無形資産、建物・構築物、棚卸資産
例)のれんが純資産よりも大きいと要警戒
②負債・純資産
・必要な資金を借金によって調達している企業は財務リスク大、自己資金によって賄われている企業は小。ただし相対的。
・「有利子負債−現金」が小さいか否か
・純資産のうち利益剰余金が大きいか否か
◯キャッシュフロー計算書
①営業CF、②投資CF、③フリーCF(①+②)
成長期:①+、②-、③-
安定期:①+、②-、③+
成熟期:①+(-)、②+、③+
高リスク:①-、②-、③-
◯ROE(%)=当期純利益/株主資本×100
・目先のROEではなく持続性があるか
Posted by ブクログ
自分の推しの企業を見つけるための企業分析について自身が行なっている有価証券報告書を使ったものなどから解説した一冊。
著者が生業として行なっている企業分析について考え方や手法を学ぶことができ勉強になりました。
3Cの把握やSWOT分析などを有価証券報告書を使って行うことやタブレットを用いて手書きでメモを取る方法やP/LやB/Sなどの財務諸表から企業をどう見るのかを本書ではNECを例にとって今を分析しており、実践的な内容で勉強になりました。
また、銘柄カウンターや転職サイトを使って比較や生の声を入手することやそれらを踏まえての未来についての考え方も知ることができて勉強になりました。
仕事や趣味など身近なところから興味のある企業を見つける方法も知ることができました。
本書を読んで投資において大事なのは未来のことであって財務分析でみる今は身近な企業から分析することなど難しく考えないことが大事であると感じました。
そして、本書で学んだ手法を活かして財務分析を行い推しの企業を見つけたいと感じた一冊でした。
Posted by ブクログ
<目次>
プロローグ企業分析は「推し活」である
第1章企業分析の目的
第2章プロの企業分析とは
第3章プロの企業分析の実際
第4章簡単!財務諸表
第5章企業分析で最も大切なストーリー
第6章企業分析家の視点をもつ
エピローグ企業分析家になろう
2023/3/1初版
新聞広告を見て購入。
若い投資家初心者向けに書かれたもの。
筆者は、「つばめ投資顧問の長期投資研究所」という
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1986生まれ、東大卒、大手証券会社勤務後、
独立。つばめ投資顧問は、個人投資家1500人超の
長期投資のアドバイスと。