あらすじ
教育、医療、保健、福祉、介護の分野で人を相手に仕事をする援助職の、職業病とも言われる「もえつき」。カウンセラーでスーパーバイザーでもある著者が、「もえつき」の原因、プロセス、予防、援助する側とされる側・仕事と自分との距離の取り方などをわかりやすく説く。症状のチェックや予防のできるチェックリスト付。
(※本書は2007/8/1に大月書店より発売された書籍を電子化したものです)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
もえつきたときの対処方法がたくさん書かれています。
報われ感が得られないときや喪失を体験したときの対処法、これまでの成功体験や失敗を乗り越えたことを振り返ること、その時に最善を尽くしたと考えること、無理をしないで生きる方法、セルフケアの方法、仕事と私生活に境界を設ける重要性など、多くの対処方法が説明されています。
対人援助職に限らず、まじめにがんばってしまうタイプの人、過重な労働やストレスに疲れきってしまった人には、必ず役立つと思います。
Posted by ブクログ
by朝日080623 with 『対人援助職のメンタルケア…』
---
1 なぜ援助職にメンタルヘルスケアが必要か
2 こんな症状がはじまったら
3 「もえつき」のプロセスをとらえる
4 何が原因なのか?
5 回復とセルフケア
6 援助専門職として必要なこと
---
012, 015, 017,
もえつきの兆候チェック表 023
自分を縛る考えをチェック表 028
029, 035, 041,
自分の今のもえつき度チェック表 044
もえつきのプロセス一覧 046
055, 059, 062,
アルコール依存チェック表 064
うつ病チェック表 065
もえつきの背景として五つ 068
071, 073-5,
自分を見れてるかチェック表(他人流れではないか) 078
080
適切な境界を設けてますか?6分野チェック 082
適切な援助と共依存的援助(他人流れ)との比較一覧 085
087-089,
グリーグワークとは一覧 091
096
回復のチェック表 099
無理をしないで生きるコツ:考え方をかえるチェック表 102
104
セルフケア20:自分のニーズ 106
107
もえつきを防ぐライフスタイルの提案一覧 110
112
専門家としての距離のとり方チェック表 116
援助者がもえつきる不健康な行動傾向一覧 117
118-9, 121
スーパーバイズ 122
131
他著書 135
Posted by ブクログ
私の仕事……は対人「援助」職ではないのかもしれないけど、それでも人を相手にする部分がほぼ100%なので、特に3,40代で専従職に就くと、燃えつきてしまうというケースが多々あります。かくいう私もそうで、そのさなかに読んだ本がこれでした。
どうしても、他人の評価が自分に対する評価になってしまって、それで苦しむ、ということは多々あったし、なかなか自分とほかの人の間に「境界線」を引けなかったり。自分で自分を満たす、なんてこともなかなかできなかったなぁ……と、今は書けるのは、少しは楽になったからかしら。元気になっても、この本は手許に置いておこうと思います。
Posted by ブクログ
カウンセリングってどんなもんかと
一回だけ行ったときに、この著者について教えてもらった。
東京まで講演とか聞きにいけないから、本で読んでみた。
こういう本、いるよね。また読んでみよう。
勝手に職場で他の人にもおすすめしてたな。
案外自分では燃え尽きるその時まで、気づかないもんだから。
予防が大事。
Posted by ブクログ
仕事関連の本読むの久しぶり。
付箋をつけながら読んでたらほとんどどのページにもつけているような有様で、まさに自分について書いているような本。
印象的だったのは「仕事がうまくいかないとしても、それは自分の技能や経験の問題で自分の価値そのものとは関係ないのだ」というくだり。援助職って人に関わるだけに否定されると自分の全人格を否定されているような気持になっちゃうんだよねー。
あと「患者さんの問題と自分の問題を同化させない」というところも心に残りました。
Posted by ブクログ
人を対象に仕事をしている人が必要とするメンタルヘルスケアについて解説されている本。
チェックリストがところどころに用意してあって、チェックをして初めて自分が気をつけないといけないと気づいたところもあった。
・「もえつき」を起こしやすい人は、休日まであれこれやって、何かをしていないと不安
・子ども時代の喪失体験について「今、思い返してみれば大変だったけれども、よくのりきったな」と思えるようになっておく
・援助者は問題解決の主体ではない。相手が自分の力で問題を克服していかれるように援助、サポートするのがプロの仕事
Posted by ブクログ
感情労働からくる「燃えつき」の恐ろしさ。
共依存について、再考するよい機会となった。
対人援助職のみならず、人と関わるうえでは少なくとも、どの職場でも「燃えつき」は起こり得る。
多くの人に読んで欲しい、と個人的には思う。