あらすじ
予定調和なんてない世の中で100の悩みに向き合ってみた
家族、職場の人間関係、恋愛のモヤモヤ、将来の悩み...。悩みは尽きないけれど、一体その悩みの根底には何があるのでしょうか?
17歳で単身イタリアに留学、世界各国での暮らしを経験し、漫画家、文筆家として活躍する著者があなたのその悩みに答えます!
毎日新聞の人気連載「人生相談」を単行本化。
※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
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Posted by ブクログ
ヤマザキマリさんのお悩み相談コーナーが毎日新聞に連載されていたらしく、そのまとめの本。
新聞コーナーに載るものなので字数制限もあるのか、回答は相談者に寄り添いつつもズバリ簡潔。時に厳しく時に優しく。イタリアでの生活やご自身の人生経験に基づき、サクッと回答されてます。この文字数で回答できるのすごいな〜。
印象に残った回答は「大学のゼミ面接に落ち、目標を失った」学生さんへのアドバイス。
『信念や目標を持つことはあくまで自分勝手な行為であり、思い通りにならなかったことへの落ち込みの責任は、その他の可能性と向き合おうとしなかったあなたにもある』
『(いちずな目標を閉ざされたおかげで)あなたは右や左、後ろを振り帰り、そこにどれだけ広い空間があるのか知るチャンスをもらえたのです』
ずーっと目標に向かうのが良し!とされてきた価値観の中で生きてきたわたしには目からウロコだった。
こういう考え方もあるんだなと。厳しいように聞こえるけど、前向きに締めくくられてるのも素敵な回答だと思いました。
Posted by ブクログ
以下が一番心に残った。
妊娠を機に離婚し、その決断を周りの人には、子どものために離婚は我慢すべき、と言われた。
という話を実母にしたところ、あなたは周りの人のために生きているのではない。自分の人生でしょう。という答えだった。
というエピソード。
結婚に反対していた母は、あなたの決めたことだから、と気持ちを受け入れてくれ、次の決断でもあなたの人生だ、と言い切ることができる人だった。
こう伝えられる母親からヤマザキマリが生まれ、このような回答になるのだと痛感する。
模範解答ではなく、自分がしてきたからこそ出せる回答ばかり。
他にも
努力は美徳ではない
遠くから親に見守られることほど心強いことはない
何十年も前の過去はすっぱり忘れよ
私も自分の選んだ人生を、自分のために生きていきたい