あらすじ
高齢な毒親が増えている。その毒親に育てられた子どもが成人し、子どもを育てる世代になった今、こじれた親子関係の修復法を伝授する。「仲良し親子」「友だち親子」と呼ばれる親子が増えています。でも、実はそれが、知らず知らずのうちに子どもにとっての呪縛になっているケースがあるのです。「娘との関係はちゃんとできているから大丈夫」と思っている親ほど、実は娘が心に闇を抱えているケースが少なくありません。仲良しだった娘が急に離れていって、どうしていいのかわからない親たちの悩みも多く、また子育て世代になった娘が母との関係性に疑問を抱き、介護に影響をきたすケースも増えています。冒頭に「毒親チェックシート」を掲載。また著者のカウンセラー経験をふまえた豊富な具体例から、「今からでも遅くない」親子の新しい関係性の築き方を解説します。
※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
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Posted by ブクログ
Part2の日本の子育てが、おかしくなっているに関心をもった。個人の問題ではなく社会の問題のように書かれていて、肩の荷が下りて読めた。シンプルな内容でわかりやすかった。読み終わって前を向ける本だった。
おわりに書いてあった 「毒の連鎖」から抜けることはできます。 はありがたい言葉だった。
Posted by ブクログ
毒親のことを、上品ながらも毒舌で描かれているのが面白かった。何かのデータや実験に基づいたものではなく、あくまで著者がカウンセリングを行う中で感じた主観でしかないのだが、どれも共感できる内容だった。何より毒親の原因が「戦争後遺症」であるという視点が面白かった。戦争を経験した人は生きることがまず第一だったから、子供の気持ちは蔑ろにされていたが、衣食住に困ることのない現代においては、心が満たされているかどうか気にするようになった。しかし社会の変遷に取り残されたのが毒親であり、いつまでも戦争の不安を引きずっているとの事。毒親は子供のことを気にかけているようで実は自分の不安を解消したいだけ。
自分の気持ちに蓋をせず自分と向き合い、子供の気持ちにも向き合うようにしたい。
Posted by ブクログ
親や家族との関係を考え直すところから、自分の中の思い込みに気づくことができると思う。
親にこうしてほしかったという幼い欲求を自分の子どもに再体験させている。さらに、男性との間にいい経験がないと思う場合、過去に父親に対して無意識に抱いていた感情がそのまま男性観になって主観的現実を再体験している…など。
自分が気づかなかった凝り固まった思考に一歩引いて俯瞰的に感じることができれば、相手の見え方が変わったり、アダルトな視点で親と向き合えたり。家族の関係を変えるのに遅すぎることはないな、と柔軟な考えがもてた。