【感想・ネタバレ】凛とした日本人 何を考え、何をすべきかのレビュー

あらすじ

この度の大震災は、多くの日本人に自らを見つめ直す契機をもたらしたと思う。危機が、さまざまな立場の日本人の“地金”を炙り出した。私たちは高位高官の情けない言動を見せられた。と同時に、多くの無名の日本人の見事な振る舞いを知った。この震災で日本は物質的には多くの物を失い、「日本には何でもある」という状況ではなくなった。しかし、間違いなく「希望」はあるのだ。崖っぷちに立たされていても、そこから押し返していける力が日本にはあると私は信じている。人間は誰でも、あらかじめどんな時代の、どんな国の、どんな両親のもとに生まれてくるかを選べない。運命というものがある。その運命の中でいかに生きるか。台湾で日本人として生まれ、齢七十を超えて改めて日本人となった私――それをいかに受け止め、生きていくか。私は、凛として生きたいと思っている。(著者/「あとがきに代えて」より抜粋)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

テレビなどで、背筋をピンとのばし、物事を的確に、とてもわかりやすく発言される金さんを、よく拝見する。そのテレビから受ける印象そのままの歯切れの良い、心に響く文章である。3・11後に執筆されたことから、東日本大震災のエピソードに絡む筆者の思いは、熱く深い。エピソードひとつひとつ、自然と涙がこぼれた。また常々、「なんかおかしい」「これってどうなの?」と、もやもやしながら思っていたことが、事実を交え、明快に金さんの意見が述べられている。溜飲の下がる思いだ。特に序章と第7章がいい。序章は、ここだけでも、私は読んだかいがあったと思った。ただ、結婚したが、子供ができず、親に孫を抱かせてあげられない身としては、第8章は辛かった。もちろん、金さんは「おひとりさま」で自分勝手に生きる良さを洗脳されつつある若者たちに、家族の良さを教えてあげたい、という思いだろう。十分わかる。だから、もちろん否定はしないし、正しいと思う。ただ、個人的に、胸が痛いということで、☆4つに。

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2012年03月15日

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