あらすじ
大泉洋主演映画化(映画化名「探偵はBARにいる」)原作! ススキノのいつものバーで呑んでいた〈俺〉は、見知らぬ女から、電話で奇妙な依頼を受けた。疑問を感じながらも依頼を果たしたのだが、その帰り道、何者かによって殺されそうになる。しかも、電話の女と同じ名前の人間が、すでに死んでいるという。〈俺〉を悩ませる女の正体とは? 新感覚ハードボイルド第2弾
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Posted by ブクログ
正体不明のコンドウキョウコと名乗る女性から、ケラー・オオハタに電話がかかる。わけがわからないままコンドウキョウコの断片的な指令に従ううち、去年の夏に札幌で起こったいくつかの事件に首を突っ込んでいく。
ハード・ボイルドなのかナンパなのか微妙なノリなのだが、パッとしない外見や酒を飲んで醜態を晒す以外は基本的にハード・ボイルドな俺。口ではいろいろ言ってるものの、二日酔いや暴行を乗り越えてきちんと事件に向き合っていく様は、意外とかっちょいい。
一見無関係な事件が徐々にひとつの物語性を持ち、やがて大きなウネリとなっていく。映画版『探偵はBARにいる』は、この『バーにかかってきた電話』をベースにしているが、それは正解かも。話の筋がわかりやすいし、終盤の展開もいわゆる劇的だ。俺が意外といろんな分野に造詣が深いのも垣間見える。飲み屋のネタ的な話が多いのがまたいい。
Posted by ブクログ
世間一般から見ると、いわゆる「壊れてるヒト」の探偵がたまらなくカッコ良い。
ススキノの住人達も個性豊かで愛おしいです。
あくまで私自身の問題なのですが、映画上映時に観てからほとんど忘れていたのに、たまたま最近CSで観てしまったから、プロットがしっかりと頭に残っていて、「コンドウキョウコ」が勝手に脳内変換されてクライマックスが今ひとつになってしまった。
惜しいコトをしました。
本当はもっと心動かされたんだろうな。