【感想・ネタバレ】ヘンダワネのタネの物語のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読メにて知り着手。児童書だし面白くてあっという間に読めたー^^変と言われることを恐れて本当の自分を隠すイラン人のアリと、変と言われても自分を貫き通すナオ。クラスメイトだけど特に接点のない2人が、ナオの伯母さんの家に泊まることによって急速に接近する。子供の言葉は率直で容赦がないからこそ傷付く。悪気ない言葉で大人でも傷付くのだから、柔らかい心の子供の傷、防衛本能どのくらいなのか。私は結構ナオに近くて、変わってるとよく言われ、今でも変と言われるけど、それこそ褒め言葉と思ってるし我慢してまで群れたいと思わない。それでもやっぱり異国の地で育つアリが「絵はやめられるけどイラン人であることはやめられない」という気持ちはわかる。国際化が進む今、偏見なんて昔に比べたらないだろうけど、それでも全くゼロではないだろう。外国人のお子さんとクライメイトのお子さんや、自分の国の事を外で話そうとしない外国籍のお子さんに読んでもらったらいいかも。肯定してもらうことは何よりの安らぎ。私はおそらくTVで、この話に出てくる遊牧民の機織、ギャッベを見たことがある。だから衣装も、自然を描いた模様もすんなり思い浮かべられたけど、全く知らない人は難しいかも。せめてカラーページで作品が載っていればより良かったのになとも思った。

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2013年09月04日

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