【感想・ネタバレ】「司馬さん」を語る 菜の花忌シンポジウムのレビュー

あらすじ

2023年は司馬遼太郎生誕100年!

司馬さんが好きだった花に由来する〈菜の花忌〉。
司馬作品にちなんだテーマで、パネリストたちが自由に意見交換をする
シンポジウムは、司馬作品のさらなる魅力を見出す場として、定着している。

過去25回の中から17回分のシンポジウム、3本の講演を編んだ、
文春文庫オリジナル。新たな気づきを与えてくれる貴重な記録。

(目次抜粋)
「竜馬と司馬遼太郎」井上ひさし・檀ふみ・永井路子・松本健一/「二十一世紀に生きる君たちへ」安藤忠雄・井上ひさし・養老孟司/「司馬作品の輝く女性たち」田辺聖子・出久根達郎・岸本葉子/「『坂の上の雲』と日露戦争」篠田正浩・黒鉄ヒロシ・松本健一・加藤陽子/「3・11後の『この国のかたち』佐野眞一・高橋克彦・赤坂憲雄・玄侑宗久/「『関ケ原』――司馬遼太郎の視点」原田眞人・葉室麟・伊東潤・千田嘉博/「土方歳三と河井継之助――『燃えよ剣』『峠』より」小泉堯史・黒川博行・星野知子・磯田道史/「『胡蝶の夢』――新型コロナ禍を考える」澤田瞳子・澤芳樹・村上もとか・磯田道史

(講演)福田みどり・養老孟司・沢木耕太郎

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Posted by ブクログ

2023年刊、文庫オリジナル。
司馬遼太郎が亡くなったのが1996年。翌年からほぼ毎年、命日近くに「菜の花忌シンポジウム」が開催され、2022年で第25回を迎えている。本書は、そのなかから18本の鼎談(座談)を収録。最多登壇者は磯田道史(8回)、2位タイで、井上ひさしと安藤忠雄(4回)。
初回は「私たちの司馬さん」。メンツは安野光雅・井上ひさし・姜在彦。ほんわかした鼎談で、これがいい。回を経るにつれて、個別の作品について突っ込んだ議論になってゆく。途中のクッションは、第7回の「大阪について」。これは田辺聖子vs.藤本義一の対談。隣に司馬遼太郎がいるかのように話している。
第17回、司馬夫人(福田みどり)のシンポ開催のあいさつも収録。2人は大阪の産経新聞文化部の同僚だった。喫茶店でプロポーズされた時のことを話している。のろけ話なのだが、泣かせる。

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2025年11月27日

Posted by ブクログ

毎年命日近くに催される菜の花忌シンポジウム。親交のあった人、作品を愛する人、様々な識者が語らう「司馬さん」。意外だった一面、忘れられない一言、読むたびに発見がある作品の魅力、新しい「司馬さん」に出会えるファン必読の一冊。

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2025年01月05日

Posted by ブクログ

本日は司馬さんの命日だった。
そんな日にこの本に本屋で出会い、読んだ後にそのことに気付く。
そして、司馬遼太郎さんの生誕100年というこのタイミングで、司馬さんの「友の会」でもシンポジウムでの対談が掲載したりしている内容を、いくつかまとめてくれた一冊になっていました。

色んな方々が、様々な意見や知識で話し合っているのが、自分の考え方の幅をグッと拡げてくれる。

1人が書いた書籍が、人生の大きな何かのキッカケになる。
そんな人は、本当にたくさんいるんだと、「友の会」の会員にかなり前になってから感じさせられている。

シンプルに何かを届けるという行為は、ホントに素敵だ。

司馬さんの想いは、文字で残って、私にも届いています。ありがとうございます。

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2023年02月13日

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