あらすじ
この本は、日本がなんだか辛いな、苦しいなと思っている方のための本です。
野本さんはマレーシアに家族で移住して10年。いまは海外教育や海外移住について書いたコラムやラジオ、講演会で大人気です。
一見不便で給与水準も低いのに、楽しそうな人が多いマレーシアという東南アジアの国。この国で学んだ人生を楽しく暮らす方法を紹介します。
―ほとんどのことには正解がない
―他人に期待しないと怒らなくて済む
―他人はコントロールできない
―精神のコントロールは自分でする
―白黒つけるのをやめる
―80%くらいの完成度で世の中に出す
―スピードの方が大事
―他人を助けると自分に返ってくる
日本人は圧倒的に「ちゃんとしなくては」で苦しんでる人が多すぎる。しかし世界を見ると、そこまで厳しく緻密さや正確さは求められていないのです。海外進出する企業や学校教育の現場において、感情をコントロールすることの大切さをユニークな視点で書いたエッセイ。
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Posted by ブクログ
日本とマレーシアや海外の教育の違いに驚いた。日本人だけのコミュニティ内で教育や議論をしても日本の枠から出ることはできない。確かに!
日本のきっちりしたところやホスピタリティなど良いとは思うけど、そこを追求すれば海外から日本に来て働きたいと思う人はいないかも。
日本の良さは残しつつ海外の良さも取り入れて、まあいっかの精神でゆるく楽な社会になってくれると良いな!
Posted by ブクログ
東南アジアと日本を対比的に書いている。
日本の良さもあるが、もう少し正解の幅を持たせて気持ちを楽にして生きようよ!という筆者の思いが伝わってくる。
日本での生きづらさのようなものの正体が他国との比較によって見えてくるのが面白い。
以下メモ
mind your own business
論破しない
正解はひとつじゃない
意見を押し付けない
お互いに深い理解に辿り着くのが大事
自分と違う意見を認める オープンマインド!
白黒 グレー
知ることの難しさ 物事の単純化
ジャッジメンタルになるな 自分を許せるようになる
他人をジャッジした時、あなたが定義しているのは他人ではなく、自分自身である
気に入らない他人を放っておくのも多様性を認め合う社会を生きる上での知恵
不機嫌な人は感情のコントロールができない人
ダメ出し文化 答えはひとつという教育を受けて大人になるから
ちゃんと!きちんと!笑顔で!型が多すぎる
人間の良い面しか見せないのは怖い
無理して笑わなくてもいい
一流大学を出た人は無意味な何かに耐えることができる人
謝罪の文化。反省してるフリは相手を満足させるだけ。本人が問題を起こしてしまった理由と向き合う機会を奪っている。刑務所に入っている人の共通点は反省文をたくさん書いていること…。
エクスクルーシブな社会
特権や他者との違いへの意識、差別
自尊心が外部依存になる
他者との比較で価値が決まるから協力的になれず、不親切になる
これから育みたい4C「コミュニケーション」「コラボレーション」「クリティカルシンキング」「クリエイティビティ」
クリティカルシンキング
理由を述べること
相手の背景に想像力が広がると、常識・礼儀を押し付ける暴力性に気づく
(教育を受けているか、賃金は?、文化が違うのかも…)
そもそも客とサービス提供側は対等
リスペクトのない顧客は切られる
100点の仕事などない
とりあえず形にして世の中に出すという考えもある