あらすじ
・なぜイケメンは性格が悪いと思ってしまう?(利用可能性ヒューリスティック)
・実力ない人ほど「あの人そうでもない」と言うワケ(ダニング・クルーガー効果)
・高齢者がオレオレ詐欺に引っかかるのなぜ?(楽観主義バイアス)
――最先端の脳科学が教える賢く生きるための49のヒント
ここ最近、注目されるようになり、脳科学の分野でもいま最先端の研究テーマが「認知バイアス」。
認知バイアスとは、簡単に言うと、脳のバイアスにより認知にズレが出てしまうこと。
この認知のズレが、「あの人は自分のことが嫌いに違いない」などといった誤解を招いたり(人間関係)、
思ってもみなかったことに大金をはたいてしまったり(お金)、
何度も同じようなミスを繰り返してしまったり(仕事)と、日常生活に大きな影響を及ぼしています。
しかし、「認知バイアス」をうまく利用すれば、
幸せを感じやすくなったり、実力以上の成果をもたらしてくれたりも。
「認知バイアス」を味方につければ、人生はもっとラクに楽しくなるのです。
本書は、そんな「認知バイアス」を新進気鋭の脳科学者が脳科学的観点からわかりやすく紐解く一冊。
なぜ、自分と相手の認識がズレるのか?
なぜ、簡単にダマされるのか?
なぜ、勘違いやミスをしてしまうのか?
日常のうまくいかない「なぜ」を徹底解説!
「認知バイアス」を知ることで、他人や自分や組織を理解でき、見えてくる世界が変わる一冊です。
※カバー画像が異なる場合があります。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
普段の行動には理由があった
人特有のバイアスを分かりやすく理解できる
比較バイアス
比べてしまうのは本能
他人と比べても幸せになれないだから視点を変えて過去の自分と比較する
Posted by ブクログ
自分を知る前に人間を知ろう。
ということで読み始めました認知バイアスの教科書。
自分がこんなにも人間だったのかと思い知らされましたね。
思考のクセ、いや本能とでもいうべきものを知ることができれば他人にも自分にも寛容になり、認識が深まりますね。
Posted by ブクログ
脳科学者の西剛志氏が最近目にする機会が多くなった「認知バイアス」について解説した入門書です。教科書と銘打っているだけあり、「認知バイアス」の基本的な説明と日常生活の中で参考になりそうな「人間関係」「感情」「仕事」「お金」「健康」「社会現象」のテーマ別に「認知バイアス」の実例や気を付けるポイントが簡潔に書かれています。世界がガラリと変わるまではいかないと思いますが、読む前と読んだ後では少し世界が変わって見える気がします。本書には著者が作った用語も含まれているようなので、関連書籍も当たった方が良いと思います。
Posted by ブクログ
自分は色んなバイアスにかかりまくってるなと、反省もありつつ改善もしようと思った。
芸能人のゴシップばかり漁ってる時は自分が荒んでる証拠というのをどこかで読んだけど、更に人を善と悪で分けてジャッジしようとする癖も治していきたい。
もう一度ノート取りながら読むのもありかな。
体重測るのを先延ばしにする、お金が貯まらないなどなど耳が痛いです。はい…。
Posted by ブクログ
◆なんのためにある?
・時間&エネルギーの効率化
・脳を大量の情報から守る
◆5大バイアス
→生存に直結する脳の性質
①注目バイアス
→一度気にし始めると急に頻繁に目にする
→成功したいなら、まず得たいものを明確に
→同時に盲点も生まれる
②プライミング効果
→直前に触れたものの影響を受ける
→実現したいことを壁に貼る
③比較バイアス
→物事を比較せずにいられない
→周囲との比較で自己評価が歪んでしまう(過小・過大)
→比較するなら過去の自分と
④現在バイアス
→将来よりも現在を優先
→ゆでガエルになりがち
→このままでいい?と自問
⑤作話
→自分の感情で過去の記憶を作り変える
→新しい体験や知識によって、古い考えをリセット
◆透明性の錯覚
→自分の考えが、実際以上に相手に伝わっていると思い込む
→近い相手にこそイライラする
◆自己ハーディング(ハーディング=群れをなす)
→過去の同じ行動が多い(群れをなす)と、それを習慣化する
→自尊心が低い人ほど陥りやすい
→間違いを認めないことで自分を正当化し、自尊心を高めたい
→高いプライドは劣等感のあらわれ
◆前後即因果の誤??
→コントロールできない状況に不安を感じるため、因果関係で安心しようとする
◆恋愛を長続きさせたい
→ドキドキ感(ドーパミン)3年ほどで分泌されなくなる
→安心感や信頼感(オキシトシン)は60歳を超えても増える
◆ネガティビティバイアス→作話=悲観主義バイアス
→未来の可能性を過小評価し、過去のマイナスな出来事を過剰評価する
ex. 転職してもどうせ変わらない
→上手くいく理由を抽象的に考えてみる
◆レミニセンス・バンプ(追憶・瘤)
→音楽は24歳前後に聴いていた曲を一番覚えている
◆曖昧性/不確実性の回避
→わかりにくい、曖昧なことは避けたい
→やりたいことは明確にする
◆現状維持バイアス
→安定を求めすぎると、「失いたくない」という気持ちがストレスに
→安定欲求はすべてのモチベーションを殺す
◆帰属バイアス
→「この人、マナーがなってないな」
→切実な理由があったのかもしれない
ex. 敵役のストーリーを知る (鬼滅の刃の鬼)
◆信念バイアス=三段論法バイアス
→その前提は100%本当なのか?
◆双曲割引
=今すぐ得られる利益を最優先してしまう
ex. ダイエット (遠い将来は割り引かれているが、今にケーキが現れると割り引かれない)
→将来の自分をより鮮明にイメージすること
◆インパクトバイアス
=将来、経験するかもしれない出来事の心理的な衝撃や痛みを過大に推測してしまう
◆休日を充実させるには
→代謝バイアス(代謝が高いほど時間を長く感じる)
→頻度バイアス(短時間に多くの出来事があった方が、充実した時間に感じる)
→早起きして体を動かし、活動的になって出来事をたくさん経験する
Posted by ブクログ
注目バイアス=得たいものを明確にすると関連する情報がどんどん入ってくる。逆にそれ以外の情報が入りにくくなる。アイソレーション効果、確証バイアス、ネガティビティバイアス、楽観主義バイアス、自己参照効果、を生み出す。
得たいものを明確にする=注目馬イスを利用している
プライミング効果=直前に見たものの影響を受ける。行きたいところ、やりたいことの写真を張る。代表制ヒューリスティック、利用可能性ヒューリスティック、文脈効果、感情移入ギャップ、自己ハーディング、を生み出す。
本の背表紙に書かれている言葉に知らず知らずに影響を受けている
比較バイアス=何かと比較しないと把握できない。自己中心性バイアス、ダニングクルーガー効果を生む。他人ではなく過去の自分と比べる。
現在バイアス=将来よりも現在を重視する。保守化、正常化バイアス、セルフハンディキャップ、ダチョウ効果などを生む。現状維持を求める。現在を重視する。
作話=感情に合うように過去の記憶を作り替える。日々強化される。自己中心性バイアス、ビークエンドの法則。要約効果など。
の5つに代表される。
透明性の錯覚、知識の呪い。夫婦がお互いにイライラするのは、自分のことをよくわかっているという錯覚があってその通りにしてくれないから。作話の一種。
真理の錯誤効果=何回も言っていると真実だと思う。
ダニングクルーガー効果=自分を過大評価する。
なんでも理由をくっつけると理由があるように聞こえる。
後知恵バイアス=そうなると思っていた。
オキシトシンは60歳を過ぎるとさらに増える。恋愛のホット感ではなく安心感が増える。
心理的リアクタンス=抵抗。強制されると抵抗したくなる反応。
人と比べない、過去の自分と比べる
Google効果=インターネットで調べたことはすぐ忘れる。
セルフハンディキャッピングは自尊心を守ろうとする行為。忙しいのがわかっているのに掃除を始める、など=小さく始める=1分だけ始める、など。
イケア効果=手間をかけた分いとおしくなる。家具を自分で組み立てる。
高齢者は楽観主義バイアスが強い=特殊詐欺にひっかりやすい。ネガティビティバイアスが弱まり損失を回避する意欲が書ける、今安心したい。他人を助けたいという思い。
代謝バイアス=代謝が高いほど時間を長く感じる。
子どもは代謝が高いので、より長い時間に感じる。午前中は運動すると時間が長く感じられる。
積極的に代謝を上げて、出来事との遭遇を増やす。
刺激が全くない空間にいると、脳が幻覚を生み出してでも刺激を求める。=目標に向かって日々成長している人のほうが幸せを感じられる。