【感想・ネタバレ】悪いうさぎのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

葉村晶シリーズ三作目にして初の長編。
今まで短編ならではのキレの良さと後味の悪さのバランスにハマっていたので、長編ではどんな感じなのかと思ったが、想像以上に良かった!
葉村晶シリーズでは、現実世界と同じように時が進んでいるらしく、『プレゼント』のときは20半ばだった葉村晶が30代になっている。この設定も個人的には好きなポイント
また、今回は長編ということもあって葉村晶がなかなかにボロボロにされていて、さすがに少し不憫に思った。そんなときも心の中で毒を吐く主人公だからそれでも楽しく読めるのだろうな、、。
最初は登場人物がどんどん出てきて多少混乱したが、読み進めるうちに止まらなくなってのめり込むようにページをめくっていた。
地味に大家の光浦好き。葉村晶との絡みがなんかほっこりする。
肝心の事件の真相はかなりの胸くそでした。でもクセになる〜〜

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2020年01月02日

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ネタバレ

あまりに救いのない悍ましい事件に辟易しながらも、葉村晶のキャラとタフさに惹きつけられて一気読み。

シリーズ初長編ということだが短編集よりも良いかも。

ただ個人的には結婚詐欺師のエピソードは不要な気がしました。

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2023年06月20日

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ネタバレ

ダークな話とは聞いていたが。。
のっけから負の塊みたいなのとの衝突と負傷。
次いで相次ぐ毒親達。
葉村晶の切れ味なくして、この胸クソ悪さは乗り切れなかったところ。

本筋の女子高校生のきな臭い失踪事件もさることながら、相場みのりの陥った泥沼、事件関係者の抜き差しならない状況、とにかく人間の黒い部分ばかりがまき散らされている今作。
これまでの作品に出てきた面々が三々五々出てくる展開には、”やっぱりシリーズ物は順番に”だなと思いを強くした傍ら、あの悪魔との対決なのかと思っていただけにそこは肩透かし。
モジュラー型の様相も呈し、次作以降への伏線も感じつつ事件は終結。

いわゆる”イヤミス”ってやつなのかな。
”読後嫌な気分になる”どころか終始もやつく感じでしたけど。
次は『さよならの手口』。

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2022年10月22日

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ネタバレ

今までの葉村晶シリーズは短編をいくつか詰め込んでいて、その中の1タイトルを本のタイトルとして持ってきてる感じ。
悪いうさぎはなんと、短編をいくつかではなく、葉村晶シリーズでは初の長編。1冊が1物語になっている。

父親が居なくなった娘を葉村晶に依頼して探し出すという内容だが、それ以外にも色んな事件が起き、それが最終的に繋がり解決していくのが面白いしすごい。
この話は関係ないだろう。と思っていた脇役の話も最終的にはメインの事件に関わることもある。(関わらないことも逆にある)
事件の真相も、えーーーーー!!!!となる展開。これは短編・長編関わらず読めない展開。長編だと辻褄が合わなくなるかと思いきや、詳細を書いた上で綺麗に伏線回収かつ面白い展開で終わらせるから本当にすごい。
また読みたいな。

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2022年05月31日

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ネタバレ

葉村晶シリーズの長編。
女子高生の家出、失踪を調査するなかで、大小さまざまな事件に巻き込まれる晶。

事件をとくためのキーはたくさん出てくるものの、400ページ過ぎるまで(この本は全460ページくらい)カナが言っていた「ゲーム」の真相にかすりもしなかった。
分かってしまえば、こわくて知りたくなかったと思うような真実。

悪いやつらが蔓延るのは、このシリーズのあるあるではあるものの、ここまで人命を軽視するやつらが大量に登場すると、後味悪過ぎた。
そして、登場人物が多すぎた。
2日ほどで一気に読んだものの、途中で「こいつ誰だっけ?」と何度思ったことか…。
女の子達の名前も「美和」「佳奈」「綾子」…と、特徴がなさすぎて、一旦とまって、「美和は滝沢の娘」とか思い出しながら読んだ。
この三人の少女は、失踪した状態でしか登場せず、晶と会ったり話したりする場面はない。つまり名前しか登場しない。だから女の子達の個性をつかみにくくて、余計に混乱したなぁ。

タイトルの「悪いうさぎ」。
序盤、女子高生ミチルと晶が、1匹だけ檻に入れられたうさぎをみていたら、係員のおじさんが「こいつは悪いうさぎなんだよ」「足が悪いうさぎ、ね」と一人でウケながら教えてくれた。
その後、奇しくも「悪いうさぎ」と犯人たちに呼ばれ、ターゲットにされかけた晶。
晶は今作では終始足を痛がっていて、まさに「足が悪いうさぎ」になってしまったわけだ。
だから、タイトルの「悪いうさぎ」というのは、カナが残したメッセージである「ゲームに参加する」という謎を解くための大切な鍵だったんだな。
私は、序盤のおじさんの「悪いうさぎ」エピソードでこのタイトルの伏線は回収したものだと思ってしまって、全然、本当愚かなほどに気づかなかった…。

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2021年09月19日

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ネタバレ

孤高の探偵、葉村晶。セリフの一つ一つの切れ味が鋭く、皮肉がきいていてやはり好み。そして葉村晶がいくらタフでも、もうちょっと手加減してあげて欲しくなるほどの不運さに、つい心配になる。クールに見えて人間味のあるところがまた魅力として写る。
女子高生の入り組んだ交友関係、悪趣味な成功者たち…救いもなく苦い後味が広がるが、それも葉村晶にぴったりだ。

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2021年08月09日

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ネタバレ

葉村晶の3作目。

冒頭、ストレスは女友達との長電話で解消する、とあった。
あれ、葉村晶、そんな友達いましたっけ?
と思ったら、同居人かつ大家の友達と同居生活を解消して、
長電話をするようになっただけだった。
そうだよね。

金属メッキ工場と言えば青酸カリ、
骨折と言えば白骨死体の身元判明、
猟銃と言えばマンハンティング。
ミステリー好きならこれくらいの連想ゲームはできるので、
結末に意外性はなかった。
娘を殺してしまった父親は可哀想だったが。

好みで言わせてもらえば、
友達の恋愛に、少女の失踪と殺人、同業者の暴虐、
それに本人の惑いと長編にしても盛りすぎじゃないか、と思う。
もしくはもっと一つ一つを掘り下げるか。

最後に葉村晶が、
部屋に泊めていた高校生ミチルに送った「金属」とは何だったのだろう。
合い鍵かな。

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2020年09月03日

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ネタバレ

葉村晶シリーズ初読みだったようです。しまった…でも面白かった。
葉村晶、体張ってました。命懸けです。ハラハラし過ぎて心臓に悪い。
事件の真相は、こういう特権意識もりもりの人たちは碌な事しない…でした。法の裁きを受けたら良いです。
何人かその後どうなったんだろ…という人が居るのですが今後シリーズ読み進めたらわかるのかな。

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2023年01月03日

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ネタバレ

葉村シリーズはとても面白いのですが、
何故か私は他の本の倍近く読むのに時間がかかります。

序盤に出てくる公園のおじさんのセリフが、
伏線になっていたのですね。

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2022年01月29日

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