あらすじ
やりたいこと、夢……簡単にみんな口にするけど、肝心の私の夢っていったい何? 率直な疑問をみずからに向けた彼女の答えは「アメリカで女優になるんだ」。壮大な憧れを成就するため、大企業のOLを辞め、驚く家族を説得し、恋人を日本に残し、単身ハリウッドに乗りこんだ著者。しかし、そこで待ち受けていたのは、言葉の壁、孤独、摂食障害。障壁に挑み、ときに苦しみながらも「俳優」の仕事を獲得し、実現させていくまでを克明につづった感動の手記。
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Posted by ブクログ
現在もアメリカで女優として活動中の中村佐恵美さんの著書。
OLをやめてNYへいき女優をめざす佐恵美さん。孤独やスランプから摂食障害に陥ってしまった彼女が、自分を見つめなおして立ち上がっていく姿がとても素敵です。
いわゆる根性・感動というのでなく、どこかゆるやかでしなやかな彼女の生きる姿勢、見習いたいものです。
読むと、勇気がわいてきます
Posted by ブクログ
退屈だけれど安定した大手企業OLの地位を捨て、
20代半ばにして演劇経験ナシの著者はハリウッドの演劇学校へ。
言葉の壁やホームシックとスランプから来る
摂食障害、6年以上付き合った恋人との破局や
肉親との軋轢……。
さまざまな障害を乗り越えて、自分自身の弱さも
受け止めて女優として自立していく過程が赤裸々に
描かれています。
個人的には、ハリウッドデビューに向けて着々と
夢を叶えていく前半よりも、ひととおり夢は叶った
からこそ陥る燃え尽き症候群、鬱にも似た病んだ
精神状態から回復の糸口を見つけるまでの後半が
感動的だと思いました。