あらすじ
人生に勝つ逞しき男のバイブル!零戦と空戦に青春を賭けた強者の記録。世界のエース“サカイ”がおくる100万部突破の超ロングセラー決定版。
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Posted by ブクログ
ある程度飛行機の知識がないと、戦闘シーンなどはイメージが描けないだろう。ただ、専門知識がなくとも不撓不屈の精神だけはしっかりと伝わる。
何があっても生きることを諦めるな。そんな強いメッセージを感じた。
米軍パイロットに配布されていた本を、日本人が読まないわけにはいかない。
全ての人にオススメしたい。
Posted by ブクログ
とある人に『永遠の0』を読んだと話したところ、私を“零戦オタク”だと思ったらしく、この本を読むべきだと…
そう、その人は“戦闘機・戦艦オタク”だったのです。
注:ちなみに私は“ミリオタ”ではありません。
この本は実際の零戦パイロットが記載した回顧録で、著者は永遠の0にも登場してきます。
いわゆる「物書き」でない人の文章は読みづらく、さらに700ページ弱もありとても疲れるので、違う文庫本と交互に休み休み読みました。
が、
永遠の0の中のラバウル戦までは、この坂井さんの話がオリジナルなので「史実としてそうだったのかぁ」と答え合わせをするような楽しみ方があります。
・零戦の離陸~着陸の操縦法
・機銃の狙いのつけ方(7.7ミリと20ミリで違うらしい)
・米エアコブラとの戦闘方法
・英スピットファイアとの戦闘方法
…
あか~ん!
本当に“零戦オタク”になってしまう!w
Posted by ブクログ
命懸けで闘った筆者の体験や精神状態、戦地の状況が克明に記録されており、本気で命懸けで闘うということはどういうことか教えられたような気がする。同時に、筆者の記憶力に驚かされるばかりである。すごい本だ。
Posted by ブクログ
2000年に没した元・日本海軍のパイロット坂井三郎が戦後記した手記。
南太平洋の最前線、ラバウル、さらにその前衛ラエ基地で生き抜く若者たちの姿。
私たち、“戦争を知らない”世代は必読の一冊!
Posted by ブクログ
太平洋戦争時のゼロ戦のエースパイロットの自伝です。
歩兵や戦争時の平民の人たちとはまた違う戦争観、命の価値観が興味深いです。
あとそれ以上に空戦時のエピソードに胸が熱くなります。
こればっかりは一読の価値ありです。
Posted by ブクログ
エースパイロットの自伝。
不注意で撃墜寸前に追い詰められたりと非常にリアルです。
こういうのを見ると戦争って嫌だなあと思えます。
反戦教育においては生半可な反戦小説よりも効果的かもしれません。
様々な逸話が目白押しで面白いので、グイグイ引き込まれます。
Posted by ブクログ
戦争の悲惨さ壮絶さを繊細に背景で浮かんだ。
戦闘機乗り内の仲間との結束や感覚を知り、
また恐怖の先にある感情は何の言葉も出ない。
誰かが犠牲になり誰かの命がなくなる、
ある日隣にいた人の姿が消える
生き残った何とも言えない運命
それは実際に味わったらどんな世界なのだろう。
Posted by ブクログ
操縦者として一流である姿や、自身の中で軍人としてやらねばならぬことと人間としての良心の狭間での葛藤など、男としての魅力に溢れる方だと思いました。最後に敵よりも己に勝つことが一番難しいとあったのがまさにどの時代にも言えるのことだと感じました。
Posted by ブクログ
飛行機や空戦に関する知識がなかったので、戦闘に関する描写はぴんとこないところがあったが、それでも、己の全力でもって戦い続け、生きた坂井氏の自伝には、読んでいてはっとしたり、励まされたり、明日から頑張るぞと言う気にさせられたのである。
Posted by ブクログ
死ぬって、生きてるから死ぬじゃないですか。
当たり前だけど。
でもそれは生きてるって前提がないと死なないんだな、
「生存」ってやっぱり本能で、いくらカッコつけてももがいても
根っこのところは本能から逃れられないんだなって感じました。
私は、自分が死にたくないから戦争したくありません。
ただ、戦争の記録を見たり、読んだりするのまでは毛嫌いしてないし、
ものによっては好きです。
なんでなのか今までよくわかってなくて。
今回「生き死に」の持つ力によるのか、と、なんとなくわかったつもり。
ああ、あと努力したり苦労したり人間いろいろあって、
それドヤ顔で言われるとイラっとすることあるじゃないですか。
言い方も多少あるだろうけど、本当にやるだけやった人の言葉ってちょっとスカッとしてていい。
でも「自分で言っちゃうのか、ぱねぇ!」
って思うところもあったので、★4つ。
(ブクロ)
【推薦人より】
実は、ハンガリーに赴任するときに、マネージャーにもらった本です。
なのですでに曰くが付きそうな感じですが、
読んでみると、著者を含む当時の若い青年兵、壮年兵達が母国のために、と報国の志を持ちながらも、
精一杯仲間を思いやり、チームとして敵軍に堂々と伍して闘って行く姿は、
私は著者とは全く異なる人間ですが、それでも自分の若いときの感情に通じる部分があり、
青春を戦争に生きることの複雑さを感じさせてもらいました。
青春時代を描いていますが、戦争なので、仲間と死別していくなかでの、仲間が死ぬことに対してのある種の慣れとか、
敵軍を一掃したときの快哉な気持ち、時代背景としての物、食事への感謝の気持ち、諦めなどは、
リアルな著者の気持ちとして、ある部分は共感したり、受け入れがたい部分を感じたりして、面白く読みました。
著者の自負心と、自己顕示は非常に強く、おいおい、と苦笑するような部分は多々ありましたが、
読みやすい文章と、激しいストーリー展開で読み進められ、また、読後感が良かったこと、
印象に強く残った本であったので、今回推薦しましたが、
リアルな自記として、当時の悲惨な部分の描写は多くあり、あまりに詳細な描写で、ショックを受けることもありますので、その点は、選書にあたってもう少し考慮するべきだったと、反省しています。
(みっちー)
Posted by ブクログ
やっと読めた。20年前からいつか読もうと思って長らく保留してた。大平洋戦争のはじめから終戦まで生き残ったエースパイロットの自伝。一人称で語られる戦争の実態が生々しい。暗くはない。生き方が前向きで良い。
Posted by ブクログ
永遠のゼロのネタ本であることは間違いない。
日本人にして世界で有名なパイロットの名著。
当面は、この作品以上のパイロットのノンフィクションは出てくることはあるまい。
このゼロ戦パイロットが、凡人でない闘争心の塊であることが随所に見られる。
流石、あの劣勢の中、生き残っただけあり、現代でいうところのアスリート並みのストイックな生活は、参考になる。でも、私には出来ないんだろうなぁ(笑)
若干、戦闘シーンが、分かり辛いため、星4
Posted by ブクログ
我々には想像すらし得ない戦中の貴重な記録の一片です。
回顧録がこんなに鮮明な訳がない。
盛ったり創作してるんでしょ?
正直、読中そんなことを抱きながら読んでいました。
最後に『あとがきにかえて』に触れて、この人は確固たる信念を持って普通の人の何倍も深く広く物事に接して生きてきたのだと気付かされ、先の自分の浅はかさを恥じています。
自分をはじめ、毎日を目的もなくふわふわと送る人には耳に痛い締めとなることうけあいです。
Posted by ブクログ
戦争中の集団心理は偉大であり怖く感じた。死ぬ事に恐怖を感じない心理状態まで持っていく戦争の恐ろしさ。レベルは違うものの集団心理の強さを知り会社レベルでも使えるものと感じた。
Posted by ブクログ
零戦パイロットとして幾度もの死線をくぐり抜け、戦争の第一線を駆け抜け続けた筆者の自伝。
基本的に自信家で交戦的(戦争下であり業務なので当然なのだが)な主人公に共感しづらい点もあったものの、物語後半以降部下を持つようになり、厳しい局面においても自らは不安や焦りを表に出さず、ユーモアを見せて部下の気持ちを和らげるような気遣い、(高度が高く思考力が低下する地においても)非常時でも常に冷静であるべしという筆者の心がけは勉強になった。
印象に残ったのは敵の死にざまの描写。パイロットは飛行機から射撃するため、はじめは自分が銃撃した相手がどうなるのかを見たことがなく現実味が薄かったのだろうが、乱戦が繰り返される中では敵と目が合うような至近距離での撃ち合いになり、相手に祈るようなジェスチャーをされて撃つ直前に躊躇したことや、自分が打ち落としたパイロットが海に落ちるや否や鱶に喰われていくさまを目の当たりにしたことなどは克明に描かれており、筆者の心に強く残ったことが感じられた。
また物語が進むごとに仲間も1人また1人と戦死していくのだが、亡くなった上司部下同僚の名前や思い出がコメントされており、軍隊の家族のような絆の強さを感じた。
戦中にも関わらず、敵に向かって連続宙返りを披露し、翌日米軍から称賛とも取れるレターを受け取った話はなんとも粋。こんなパイロットが日本にいたんだ、と誇らしい気持ちになれた。
Posted by ブクログ
零戦ブーム元祖といわれる本。零戦のデビューから最盛期の時代に活躍した戦闘機パイロットの体験記である。
撃墜機数を競い合うスポ根気質で、敵機を見ると「むくむくと闘志が湧いてきた」という調子で屈託がない。撃墜すれば喜び、敵搭乗員の負傷を間近に見るとひるみ、同僚の仇討ちを誓うという気持ちをそのまま書いているあたり、まるでスポーツ選手の回顧録のようだ。空の格闘戦の詳細などは剣道の試合を思わせる。
強靭な体力、精神力、鍛錬を至上とし、悪運強く生き延びた人の記録は、文学気質の者には決して書けない事実という意味で貴重だと思う。
ただ、著者は戦争末期の苦しい時代を戦っていないから勝者のように書けるのだという批判は留意すべきだろう。アメリカの技術開発・改良によって零戦が時代遅れになりかけた頃、著者は負傷して第一線を退いている。
太平洋戦争前半ではアメリカの飛行機も脆弱だったこと、硫黄島で初特攻から四ヶ月も前に体当たり作戦があったことなども興味深く読んだ。
追記: この本を読むと開戦当初、アメリカの新型爆撃機が機銃を燃料タンクに打ち込まれただけで炎上したり、搭乗員が簡単に被弾したりと、脆弱だったことがよくわかる。零戦が二十ミリ機銃を積んでいるのも画期的だったそう。
零戦がデビュー当時としては極度に防御軽視の設計だったわけではなく、やられるたびにタンクを改良し、エンジンを強力に、搭乗員を守る背板をつけ……と迅速に進化した米機と大きく差がついたというのが妥当だと思う。終盤で出てきたF6Fヘルキャツトなんて 写真を見たらどんだけ世代が違うの、って笑っちゃうくらい初期の戦闘機と違います。
日本も紫電改(見た目はF6Fそっくり?)など新型機を投入していたのですが、戦局の悪化により大量生産は叶わなかったそうです。