あらすじ
ビートたけしが古今亭志ん生を演じ重要な役を果たすNHK大河ドラマ「いだてん 東京オリンピック噺」は、2019年1月から2020年6月まで1年半、放送された。「たけし志ん生」が、雑駁で貧しかったけど何かしらの希望を見出せた「昭和」を見事に語った。著者はNHKの番組制作にも全面的に協力し、志ん生の道具、写真、そして俳句などを提供した。本書は、一番かわいがられた孫が志ん生の口を借りて語る、「懐にカネはなくとも心は金持ちになれる」生き方。本邦初公開の志ん生の俳句も!
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Posted by ブクログ
著者は金原亭馬生の次女、すなわち志ん生の孫です。
小さい頃から、つぶさに志ん生のすべてを見て育ってこられたんですね。
志ん生に対する厳しいところも優しいところも、孫ならではの率直な思い、ふんふんと頷きながら読み進められます。
わがままで破天荒というイメージの強い志ん生ですが、
その中でも、やはり志ん生なりのこだわり、矜持はあったようです。
とにかく楽しくて笑えるエピソード満載。
おまけに父親の馬生や叔父さんの志ん朝のエピソードまで聞かせてもらって、ファンとしては本当にうれしい。
馬生が常々言っていたという「貧乏なのは家族だけ、志ん生は貧乏じゃない」という名言?を掘り下げたお話です。
ただ残念なのは、表紙の人物は誰?
どうして志ん生じゃないの?
本文には家族しか持っていないだろうという貴重な写真も多数掲載されています。