あらすじ
天涯孤独の千尋は建築の才能を見出され海外留学を果たす。だが後見人となり導いてくれた子爵のフランツは、多くを語らぬ気難しそうな人だった。戸惑いながらも、一度だけ触れたフランツのやさしさを胸に頑張ろうとする千尋。けれど周囲からの好奇と蔑みの視線がその心を弱らせていく。そんな時、フランツは不意に千尋を力強く抱き締め接吻を…。――躰が火照るのも、肌がざわめくのも、自分が慣れていないせい?初めての感覚に無垢な躰を震わせ、フランツの『挨拶』を受け入れる千尋だったが…
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ツンデレですね。
明治時代ですから、今よりもずっと貴族の地位や名誉は大切で重い。
だけど、それを全部捨てても自分の愛する人を選び幸せにしたいと望む。
最高にカッコイイ
Posted by ブクログ
千尋とフランツの間のすれ違いや誤解。
生まれた国が違うせいというだけでは説明できない気がする。もし2人が日本人同士でも、焦れったいことになっただろうな。と思えてしまった。
日本人であることや孤児であることでの差別に立ち向かう千尋と、分かりづらいけれど優しいフランツ。ゆっくりと進んでいく恋は応援したくなるものだった。