【感想・ネタバレ】認知症700万人時代の失敗しない「成年後見」の使い方 第2版のレビュー

あらすじ

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成年後見について知るなら、この1冊!

認知症の人の財産管理・見守り、遠距離介護、相続、空き家問題、おひとりさまの老後――2025年には認知症高齢者が700万人を超えるといわれ、家族や自分の「もしも」への備えは、誰もが避けられない問題です。

成年後見は、認知症や障害により判断能力が不十分になった人の財産管理や生活をサポートする制度ですが、「悪徳後見人に財産を取られそうで怖い」「手続きが難しそう」などのイメージが先行して利用をためらう場合も少なくありません。
一方で、預貯金口座の解約や不動産の処分などの際に慌てて後見人をつけたら、本人や家族に不都合が生じてしまった……というケースも。

本書は、社会福祉士と行政書士の資格を持ち、福祉と法律の両面から後見業務をおこなう著者が、成年後見制度についてわかりやすく紹介。

・どんなときに後見が必要になるの?
・後見人は何をしてくれるの?
・後見人がついたら、本人や家族の生活はどう変わる?
・利用のメリット・デメリット、トラブルを防ぐコツは?
・成年後見制度を利用する以外の方法はある?
・任意後見や家族信託との違いは?
・老後に備えて何をすればいい?……etc.

多くの人が感じる疑問や不安について、事例や図表をまじえながら詳しく解説。家族や自分に合った方法を見つけ、制度を活用するために知っておきたい知識がつまった1冊です。

【目次】
序章●「成年後見」を知らずに、年はとれない!
1章●「成年後見」って何ですか?
2章●認知症の家族の生活を守る――法定後見
3章●自分の老後は自分で決めたい――任意後見
4章●「後見人」って何をする人?
5章●知らなきゃ損する、成年後見トラブル事例
終章●自分らしく生きよう

【著者】鈴木 雅人(すずき・まさと)
「人生最期の付添人」
社会福祉士・行政書士(リーガルソーシャルワーカー®)。みそら行政書士・社会福祉士事務所代表。
大学卒業後、役所の相談窓口や在宅介護支援センター、地域包括支援センターで、社会福祉士としてシニア世代の生活・認知症・介護・財産問題などの相談対応に従事。その中で、福祉的支援だけでなく法律的な準備やサポートの必要性を実感し、行政書士資格を取得。福祉と法律の両面からシニア世代や障害者の「自分らしい生活」を支える後見人として15年以上活動し、相談件数は10,000件以上。成年後見・遺言・相続などをテーマとした講演活動もおこなう。

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Posted by ブクログ

リアルに必要性が出てきたので手に取ってみた。
分かりにくい後見人制度を、それなりに分かりやすく、かつ必要な部分はきちっと一覧表にまとめてくれている。手元に置いておくと安心できる本。
第2版なのは、第1版から6年経っており現行制度に合わせ改訂した模様。

まだ認知症と決まっていない段階でも、ひとまずやっておくと良いのは財産目録とエンディングノートの作成。
目録は使い込みを防ぐため。ノートは後見になろうとする人との「相性」を測る上でも欠かせないものだという。なるほど。納得。
これを見ると後見人はほとんど慈善事業。つい見返りを求めてしまっても、責めることはできない気もする。逆に財産の使い込みを防ぐため、親族が後見人となれるケースは全体の2割にとどまるそうだ。この事実はなんとも物悲しい話だった。

核家族化と少子高齢化の両輪で、人間の死に方すら荒んできている社会なのか、、、それが果たして幸せと言えるのだろうかと変に考えさせられた。

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2023年09月10日

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