あらすじ
帝国主義時代、列強は、軍事力の行使を含むありとあらゆる手段を使って、植民地争奪戦を展開した。今日では、軍事力は使わない。今日の勢力圏争奪戦において用いられる「兵器」はカネの力である。それも普通のカネではなく、途上国のインフラ整備に用いられる金である。この「開発ファイナンス」というカネが出される現場こそ、大国同士の戦争の場である。
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Posted by ブクログ
「本物」の国際関係論と国際ファイナンスの入門書。
また、鮮やかな日本論でもある。
面白く、気軽に読める。
綺麗事を並べた国際関係論とは異なり、いかにして他国を嵌めて出し抜き、表面上は綺麗に纏めるかといったことを、英米留学時の関係者へのインタビューをもとに実際に即して記されている。
また、日本がいかに金融的な世界大戦を戦い、第二次世界大戦と同じ構造の敗北を喫してきたかが、鮮やかに述べられている。