あらすじ
駕籠屋「瓢屋」の三女であるおりんには三味線で身を立てるという密かな夢があった。そのために師事する市松師匠は腕前はもちろん、その名の通り人形のように白く整った顔をした絶世の美女で、おりんの憧れの的。だが、ある日の稽古帰り、忘れ物を取りに稽古場へ戻ったおりんは想像だにしない事態を目にする......。謎が謎を呼ぶシリーズ第一弾!!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
時代の風情を感じる清々しくて華やかな日常流れる前半から、急にきな臭い展開に連れて行かれる。
長めの前半ターンが穏やかで、内情に首を突っ込む程度の可愛らしい展開な分、準備していなかった荒波に登場人物の目的も忘れそうになるほど
命が関わる展開と、その一瞬一瞬の「生」を感じるちょっとしたやりとりに、グッとくるものがある。
小さな会話が妙に残る。
19際の浪士については その時代の厳しさを感じさせられ、気がかりなのに名無しでそれぞれの浪士の結末だけを知らされるという、作者のひどい仕打ちが素晴らしい。
それぞれの安否や内情に含みを持たせたまま終わる、キャラクターの性にピッタリな幕引きに大拍手。本当に良い作品だった、久しぶりに出会った。