あらすじ
大人の〈バス旅ミステリー〉最終章
路線バスに乗って
逃亡する犯人を追え!
フィッシング詐欺常習犯はどこへ消えた……
名探偵・まふる夫人、最後の挑戦
路線バスで小さな旅に出る。
各地を巡りながら、人と出会い、
日常の謎を追う。
居酒屋に不動産の権利証を置いていった理由、
津軽で少年たちが見た男、
亡き夫が呟いた女の名前、
博多のストーカー……。
謎を解き明かすのは、
元刑事・炭野の妻・まふる夫人。
最後に彼女が挑んだのが、
インターネットの情報を盗み出す
フィッシング詐欺常習犯の行方――。
路線バスを駆使して逃亡する犯人は、いったどこへ。
彼女は解き明かせるのか!?
第一章 芝浜不動産
第二章 津軽を翔ぶ男
第三章 回り回って……
第四章 聖と俗
第五章 幻惑の女
第六章 お化けの正体
第七章 追い掛けて、博多
第八章 〝バス・フィッシャー〟を探して
終章
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Posted by ブクログ
シリーズ3作目で最終作らしい。前の2作より推理色が濃くなってるように感じて、私的にはその方がいい。バスには拘らないが、こうしたちょっとしたところを回るのは好きだな。推理の組み立ても悪くない
Posted by ブクログ
あ、これシリーズものなのか!
と途中で気がついたけれど
おもしろいので最後まで読んでみた。
各話の主役が違う連作短編なので
ぜんぜん大丈夫でした(^ ^)
バス旅コーディネーターの須賀田と
あえてバスを乗り継いで都内をめぐる
バス愛好家の人たちが
ちょっとした謎に行き当たる。
謎を解くのは、同好の士、元刑事の炭野さん
…の、奥さん( ̄∀ ̄)
みんなの頭を悩ます「謎」を
家にいながらにして解き明かす
安楽椅子探偵なのです。
顧客データが盗まれた事件とか
犬が同じところをグルグル回る謎とか
おもしろかった。
都内だけじゃなく
東北や博多で起こった「謎」もあって
旅のミステリとしても楽しめます。
Posted by ブクログ
路線バスを乗り継いで目的地に行くことを楽しみにしている面々の「ちょっと不思議」な謎を追うミステリ短編集。日常の謎系かと思いきやラストには・・・
路線バスとその地域のあれこれの話をしつつ、ふとした謎があって、それをアームチェアディテクティブな感じで探偵役が解明、という流れ。路線バス乗り放題のシルバーパス持ち前提の話だったりするので登場人物が基本的に高齢者です。
シリーズもの、なんですね。読んでいていかにもそういう箇所があったので。でも過去作を知らなくても楽しめます。
一話一話がかなり短いのでさらっと読める印象。もうちょっと濃いというか読み応えのある話も好みではあるんですが、最終話は、長くはないものの、急にテイストが重く。。。
しかし、あれだな。シルバーパスで乗り放題でそのあとにうまいもの食って酒飲んで・・・という高齢者の日常がなんともうらやましいですね。