【感想・ネタバレ】香港陥落のレビュー

あらすじ

1941年12月8日未明、日本軍はハワイオアフ島の真珠湾軍港を奇襲攻撃、太平洋戦争が始まった。さらに同日未明、当時イギリスの植民地だった香港攻略作戦を開始した日本軍は18日に香港島へ上陸、25日、イギリスは全面降伏。以降、香港は3年8ヵ月にわたって日本の統治下に置かれた――
元ロンドン駐在の外交官・谷尾悠介、イギリスから香港へ流れ着いて通信社で働くリーランド、香港の貿易商・黄。日本軍が占領する直前のイギリス領香港で出会った国籍の異なる三人。酒と広東料理とシェイクスピアを愛する男達が、それぞれが秘密を抱えながらも奇妙な絆で結ばれていく。過酷な時代の狂風が吹き荒れる中、国家と個人はどう向き合えばいいのか。谷崎潤一郎賞・ドゥマゴ文学賞のダブル受賞作『名誉と恍惚』を凌ぐ、傑作長篇。

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Posted by ブクログ

本編のスピンオフの話しだと思いながら読んだけど、違うの??
登場人物の輪郭が望洋としててそれがいい。
しかもそれぞれのキャラ立ちがよくて、この人についてもっと知りたいのに、とウズウズする。(のでスピンオフかと思った。)

夜の香港に旅した気分なれる。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

中国人、イギリス人、日本人の目線で書いた第二次大戦前後の小説だが、個人的には香港で生まれ育った香港人の視点も加えて欲しかった。まあ、小説だし、作者が日本人だから仕方ないとしても、香港の現状を考えると、香港人目線で、祖国とは何かというテーマがあれば、なお面白いと感じた。

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2023年07月07日

Posted by ブクログ

何度か旅行した香港を思い浮かべながら読み進めた。日中戦争時の香港、戦後の繁栄を始める香港、また、現在のイギリスから中国への返還後の香港、さらに返還5 25年を経て、中国共産党の圧倒的な強圧的な支配が進み、多くのイギリス人、中国人が脱出を図る香港、サイド、A、サイドBに続き、細動しー、サイドディーと物語は続くのだろう。香港を旅行する時、自分の人生の過去を振り返るのか、先の短い将来を見据えるのか、シェイクスピアの様々な物語の中で、私にとっても香港はいろいろな思いを感じさせるところだ。

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2023年03月11日

Posted by ブクログ

香港、戦前、日本人中国人イギリス人、3人な男の話。
中国に取り込まれ前に行けて良かった。  
確かに仕事で何回も行ったが、石垣との旅が思い出された。

日本人とイギリス女のその後など、日本人のその後がないのは致命的な欠陥、と思い直し 四つ星から下げた

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2023年06月05日

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