あらすじ
日比野功一の妹・ゆかりは帰宅途中に何者かに誘拐された。同時期に、チェーンのかかった密室状態のマンション一室からの転落死事件が発生。捜査にあたった貴島刑事は六年前のある事件に辿り着く。事件の真相は、そして誘拐の行方は……? 傑作本格ミステリシリーズ第四作。
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Posted by ブクログ
重い話。
復讐の連鎖とはいっても、ひとつは完全な逆恨みだけど。
けれど、その犯人もある人物によってゆがめられた価値観と倫理観の持ち主だったわけで、本当の真犯人は逮捕されない……貴島(主人公の刑事)も存在に気付いていない……そのひとなのかもしれない。
誘拐された女の子が車に乗ってしまうシーン。
(私なら絶対しない!と思ってる人も多いだろうけど、案外、乗っちゃうらしいんだよね。
家がすぐそこだから、見知った道だからと油断しないように。)
女性が書いているからだろうか、リアルな恐怖を感じた。
ホラーと本格派が同居したシリーズなのですが、今回はホラーというよりサイコホラーかな。
ラストシーンの不気味な『繭』に戦慄する。
Posted by ブクログ
3つの事件が発生して、ちょっと有り得ないなーと。
時系列で言うとまずは、ゆかりのレイプ。
その後、ゆかりが誘拐されたと見せかけて犯人たちを殺害しに行く。
ゆかりの兄が江藤を疑い殺人未遂。
なんとか生き残った江藤をゆかりが殺害する。
江藤は糞やろうだとは思うけど、江藤の家庭も糞だったのである種被害者とも言えるけど、やっぱり糞だ。
この本が好評のようやったので、このシリーズを読み始めたが前作の方が好き。
Posted by ブクログ
貴島の過去が出てこなかったが、個人的には無くて良かった。
江藤が「彼も被害者の1人だ」的な気持ちも分かるが、個人的には江藤にはもっと酷い目に遭ってほしかった。
段々と面白くなってきたのでまだまだ読みたいと思えるシリーズでした。