あらすじ
あなたのまわりに、こんな人はいませんか?・ミーティング中、一言も発言しないでボーっとしている・頭はいいし、よく勉強しているようだが、仕事となると使えない・反省しないし謝らない・精神的に弱く、仕事を放り投げて逃げてしまうんじゃないかと心配になる――それはすべて、「意識の量」が足りないからだ。意識の量さえ増やせれば、誰でも楽に、できる人になれる。齋藤孝が提案する新しい成長法、トレーニング方法を大公開。【光文社新書】
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
共感度の高い一冊。
周りにとても感度の高いアンテナを常に張り続けることは、とても体力のいることであるが、でもそれを自動化する、すなわち自分が自然とできるような余裕と心持をしておくことで、その状況でいったいなにが起こっているのか、すぐ自分の理解がすることができ、困ったことが起こったときの対策も打ちやすくなる、という風に理解しました。
他の人と仕事をしたい、と思われたい人のための秘訣がここにつまっている?
私も、チームジーニアスの一員になれるよう、改めてがんばってみよう。
Posted by ブクログ
・内容
キーワード: 意識、EQ(社会的知能)、自己 客観性、感知力・対応力
【ソーシャルインテリジェンス】
意識の量を訓練により増やし、集中させることで人間関係をうまくやっていける能力(=社会適応力)。加えて、感覚の鋭化、優先順位も重要。
・メモ
近年、意識の曖昧さ・切迫感の無さが顕著。人柄がいいのと使える人材かは全く別。やっているつもりとできているは全く違う。多くのことを同時に意識し、その意識配分を間違えない。意識は志向性を持つ。思いやり、気遣いを自然に行う。意識のトレース【人の意識に入り込む感覚】を養う。意識を上手に用いて、細胞レベルで自分を変えていく。スポーツ等における体験として、ゾーン、フローがある。
参考: 思考の整理学【ちくま文庫】
『思考』のすごい力【PHP研究所】
語彙: 俯瞰、件(くだん)、齟齬
・自分の感覚
白・黒、グレー、グレースケール。
顕在意識(マインドフルネス)と潜在意識。
Posted by ブクログ
本書は自己の過ちを受け入れ、気づきと改善をするために「意識の量」を増やすことを提案している。
意識という言葉が使いやすく、これが意識か?と思う場面もあったが,物事のとらえ方,自己分析,コミュニケーションなど多岐に渡って紹介しており,参考になる。
メモの取り方が「意識の量」とどうつながるのかは分からないが,メモをとるという過程には、話を聞く、再構築する、内容を書きとめるなど複雑化した作業であるから同時にいろいろな力を求められてそれを意識ととらえているのだろうと解釈している。
このメモの取り方は興味があったため以下に引用する。
メモ力
レベル1 人の話を聞いて、それを書きとめる。
レベル2 構造的に整理したメモがとれる。
レベル3 自分のインスピレーションも同時にメモする。
メモも構造的にとれると、見返したときに一目でさっと内容が把握できる。ただ、箇条書きにするのでなく、数字や記号を使いながら階層構造に整理できるか。関連する内容を線や矢印でつないだり、原因と結果を判別しやすいようにしたりできると、メモとしての価値がなかなか高い。さらにワンランク上のメモとは、聞いた話をメモするだけでなく、それを聞いたときに自分が感じたこととか、疑問に思ったこと、自分の中で炸裂したインスピレーションをも書き込んでいくメモの仕方だ。メモに自分に自分のコメントを入れていく。P94
会議や打ち合わせには、必ずテーマがある。はじめに、いま何を求められて会議をしているのか、リクエストをキーワードで真ん中に書き込む。そのうえで、「ではどうするか」を話し合い、出てきたアイディアを次々書き込んでいく。その案で懸念されること、矛盾することも書いていく。その紙を意識の展開図だと考え、脳の中の意識をその場で広げていく。影響すること、矛盾すること、作数することを矢印でつなぐと、みんなの意識が同じ志向性をもつので、話が逆走したり堂々巡りになったりしにくい。P98