あらすじ
野良猫のフジは名前をつけてくれた優しい人間の比呂が大好き。ずっとそばにいたいけれど比呂のところには時々くる恋人らしき男がいた。最近その男が比呂に乱暴するようになったのをフジは知っている…。でも猫だから何もできない…比呂を守るカラダが欲しい。神様、比呂を包みこめる大きな手をください…!
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Posted by ブクログ
美女と野獣の話をすると必ず皆が云う、「野獣って野獣のままのが良かったよね」あのがっかり感は尋常じゃないのです。
動物が人間化する話には大抵少なからずこの「美女と野獣症候群」に陥るのですが、この漫画は猫が人間になるにもかかわらず、人間でも何故かにゃんこの可愛い雰囲気のままで違和感なく読めました。
絵柄の所為でしょうか。
容姿もほんわかですが、中身が可愛くてたまらないです。
にゃんこ姿もリアルではなくぶさ可愛くて、猫好きさんにはおススメのお話です。
クールだったシマちゃんが、実はショタだったなんて!!
Posted by ブクログ
非常に良い感じで、楽しめました。ほっこり~。ほのぼの~。
短編集ですが、メインの猫ちゃんのお話が3話分あるので、たっぷり読めました。
比呂さんは、心が広いからヒロなんだろうか?(たぶん関係ない)
「サンマのほうきがおじさんはカバンで迷子になっちゃって…」
「そうかあ 買い物しようとしてくれたんだね…」って、こういう会話が良かった。
一途でおバカなフジがかわいい。よく考えるとヒモみたいな男ってイヤだけど、でも猫なので仕方ないか……。あと猫って人間より短命のような……、いや、考えないことにしよう。
一方の滝さんは、荒っぽいけれどクールな印象。でも、二度も猫入りのカバンを持ち帰ってしまうなんて、結構ぬけている人なのかもしれません。オマケの四コマ漫画でもカバンを確認していて、おもしろかったです。こっちの二人もお似合いでした。
(欲を言えば、シマがもう少し大きい方が良かったかな? 何歳くらいの設定なんだろう? いや、でも猫だし、すぐ大人になっちゃうのかもしれませんけどね)
他の短編ももれなく良い感じで、お得な一冊でした。