【感想・ネタバレ】おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日―のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

重い、切ないテーマをなんだかユーモラスに描いてくれてニヤリとしていいのかどうか、たじろいでしまうけれど。
認知症の父親を看ているということにまず、スゴいと思ってしまう。
本当にその境地に達した人は哲学者になるのでは。
いざという時、(いつ?)
また手に取ってしまう本だと思う。

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2023年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

認知症に対する著者独自の視点が面白かった。
ように思う。ただ、その切り口が哲学なので少し難解ではあった。
あとがきから読めばもう少しすんなりと頭に入ってきたように思う。
また、お父さんが病気だとわかった時の著者の「考えてみれば、体が動くから認知症が問題だったわけで、動けなくなれば問題でなくなる。体が動くからこその「問題行動」であって、動かなければ問題も消えるのだ。自立した生活ができるのかと不安を覚えるから認知症なのであって、病院生活ならみなさんのお世話になる患者である。いつまで続くのかと悲観したから認知症だったわけで、週単位の余命だと宣告されれば毎日が愛おしい」(p249)という気付きには大いに納得した。
父親の介護をした著者の436日を独特の視点で描き、分析しているけれど、それらの根本には愛情がある。
難しい話が出てくるけれども、最後には暖かい気持ちになる。何事もそうだけれど、悲観的に考えるのではなく様々な視点から物事を見る大切さも学んだ。
著者の謂わんとしていることをしっかりと理解したとは言えないが、素敵な本だと思う。
機会があったら再読したい。

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2023年12月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

朝日新聞の書評欄でとりあげていたので読んだ。
親の認知症が顕在化してきたというのも動機の一つではある。
高橋さんはひとりぐらしの認知症の親と暮らしているのだが、お父さんの認知や徘徊が相当ひどい。うちの親はまだここまではきていない。
 著者である息子と会話はするもののトンチンカンな返答ばかりで、おかしな会話となってしまう。それを著者が読んできた哲学書や思想書と照合するとなんとなく腑に落ちるというような気づきがいろいろ出てくる。会話も支離滅裂なら、思想との結びつきもおもいつくままって感じで、ニーチェとかアリストテレスとかウィトゲンシュタインとかだされても、一過的で読んでいるほうとしてはあまり深くは共感できなかった。
そういうふうに考えてもいいんじゃないですか。といった感じでした。
 そもそも哲学とか宗教は日常当たり前と思っていることを当たり前とせずに深いところからものをみて本質を捉えようとすうので、認知症に世界に当て嵌めてもなんとなく通ってしまうってことではないんでしょうか。
 結局、認知症の人が幸せにいきるようにしからず、また危険や不潔はさけて生活できるようにするしかないのではないでしょうか。

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2023年12月29日

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