【感想・ネタバレ】十二月、君は青いパズルだったのレビュー

あらすじ

「私、先輩のことが世界で一番――嫌いです!」高校二年生の霧崎陽奈斗が、下駄箱に治められていた手紙に書かれたメッセージを見て、浮かれながら向かった屋上。その場に現れた美少女――七草音葉から発せられたのは、とても告白とは思えない言葉だった。
「てことで、私に付き合ってください。先輩♪」などと言う音葉に不信感を募らせる陽奈斗だが、彼に音葉が語ったのは、記憶が消えてしまう前に、強烈に記憶に残る思い出を作りたいからというもの。呆れて帰ろうとする陽奈斗に、音葉はさらに強引に迫る。その理由は――! 記憶というパズルのピースがこぼれ落ちていく中、二人の想い出は美しく積み重なり――! 青春ラブストーリー開幕!

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Posted by ブクログ

 「私、先輩のことが世界で一番嫌いです!」から始まる物語。
 とても良かった。好きなものの記憶が徐々に失われてゆくというパズル病という奇病を軸に、二人の関係をつないでゆく様子が切なくもしっかり青春していて一気に読み進めてしまったよ。前半のヒロインの奔放さに主人公が振り回される描写も効いているし、それこそパズルのように組み上がってゆく中盤以降が見事。作者のデビュー作にして新人賞受賞作。そして今のところ唯一の刊行作品。願わくはまたいつか執筆されることを。

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2025年03月30日

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