【感想・ネタバレ】老いも孤独も踏み越えて 行くが女の生きる道ってかのレビュー

あらすじ

人生60年時代から、80年、90年時代へ。還暦を迎えても残りの人生、20年から30年は残されているのだ。家事や子育てから解放され、やっと自分の時間が持てるようになるのがアラウンド還暦、アラ還世代。長いようで短い人生の最終コーナーを悔いなく走りきるために、今、何を考え何を決めて、何を選んだらいいのか? アラ還世代の旗手、吉永みち子さんが考えた、これからの人生を元気に生きるための痛快エッセイ。巻末に、女性登山家・田部井淳子さんとの爆笑対談を収録。

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Posted by ブクログ

吉永みち子さんは、競馬に関する本を昔読んだだけだったけど、ラジオでの人生相談の回答者として、いつもすばらしい内容の話をしていたので、ちょっと注目していた。気を付けてみると、時々NHKの討論番組などにもコメンティターとして出演していたりする。予想通り、このエッセイはすばらしい。何がいいって、作者は、頭だけで考えていない。必ず実践が伴っている。だから言葉に無駄がない。いくつか気に入った文章を以下に抜粋してみる。

*選ぶということは(一方で)捨てる覚悟をすること。
*「元気をもらう」とは、固まっていた(自分の)考えが違う方向からの風を感じて動くこと。
*「充電」とは、いろいろ情報を集めたりするのではなく、静かに動きを止めて再び自分に中に何かが満ちてくるのを待つこと。
*人は考えているようで、実は感じている・・・なぜそう感じるのかを考えてみるとよい。
*「頑張る」とは「我を張る」こと。 反対は「感謝する」つまり「目の前のことを丸ごと肯定する」こと。
*悠々自適・・・あわてずさわがず心のまま自然体でいる。年取ったら時間が限られているにだから、やりたいことは、気が向いたらすぐやるべき。理由をつけて先延ばしをしない。
*まだ元気で時間もあり冷静に考える気力と体力があるうちこそ、自分と向き合える・・・エンディングノートを書くには、書き直せるルーズリーフが良い。
*遠い親戚よりも近くの他人→近くの他人よりも手許のお金(近くの友人も年取ると来れなくなるので、お金をだして人に頼むようになる)
*生きているのが短くなってもいいという判断は本人はできても、他者(家族)では難しい。尊厳死の宣言書を書いておく。「延命お断りだが痛みは取ってほしい云々」

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2011年12月24日

Posted by ブクログ

1950年生まれ、吉永みち子さんの「(老いも孤独も)踏み越えて」、2011.4発行です。還暦を迎え、これまでの自分の仕様を変え、新しい仕様書を模索する過程を綴ったとのことです。「大丈夫か!?定年後の夫たち」と男性を気遣う余裕に著者の自信と逞しさを感じます(^-^)著者は現在2匹の犬と暮らしてるそうです。歳を取れば取るほど、ペットは人間の老いや孤独を支えてくれますね。ガンジーは「国の偉大さと道徳的な発展はその国の動物の扱い方でわかる」と言ったそうですが、高齢者とペットが安心・共存できる社会になるといいですね

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2016年08月24日

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