【感想・ネタバレ】ビジネス力の磨き方 大チャンス到来!のレビュー

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Posted by ブクログ

文章からもとんでもない人だなというのが伝わってくる。その圧倒的なパワーのおかげで一気に読み終える事が出来た。そしてすぐに自分の行動を変える事が出来る本です。

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2010年12月21日

Posted by ブクログ

著者は多くの書を上梓しているが、「常に10年先のビジネスの形を考える」といった旨のことを自著の中で繰り返し主張している。著者がマッキンゼー時代、ナレッジマネジメントを導入したことが成功体験としてあることだけが理由ではなく、あらゆるビジネスにおいて成功を求めるには、リスクを負ってでも常に先見性を求めることが大切であることを、さまざまな事例として挙げている。

日本はすでに高度経済成長期に武器とした加工貿易では、他のアジア諸国にコスト面では圧倒的にリードされ、技術面でも追いつかれつつある。すなわち、従来の工業社会で活躍できる人材を国内に多く養成することは、国益に直結しないと著者は主張する。この点について、私は強く同意できる。

では今後の日本はどうやって世界の中で存在感を示し、日本人はどうやって飯を食っていけばよいのか。

著者の提案は、「経営力を身につけること」である。

生産・加工は世界中を探して最適な国・地域で行う。日本人はそれらのマネジメントに専念して利益を得るべし、ということなのである。

日本に英国国立大学のビジネススクールを誘致した喜多元宏氏によれば、日本における経営に関する教育は欧米各国、さらに中国・シンガポールに比べ著しく後れをとっているのが現状とのことである。こうした状況の中で、日本が再び世界経済の表舞台に立てる余地はあるのだろうか。

ここで大前氏は教育の改革を提言する。従来型の知識を増やすものではなく、思考力・問題解決能力を伸ばすための教育、すなわち現在様々な分野において社会人教育に取り入れられているようなワークショップ形式の教育を子どものうちから行うというのである。教師はファシリテーターに徹し、子どもには「覚えさせる」のではなく「考えさせる」。

「ゆとり教育」は失敗に終わった。しかし、旧来の教育を「再生」させるのではなく、「新たな教育を模索」することが必要なのである。

果たして、著者のような危機感と先見性を持って教育を議論できる「有識者」と為政者は存在するだろうか。子どもたちに住みやすい国を受け継いでいくために最も大切な、教育の問題である。広く議論を求めたいものである。

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2010年09月14日

Posted by ブクログ

サラリーマンをしている人にはかなり厳しい内容。
この本を読むと危機感がレッドゾーンになります。

思考の型を身につける
⇒もし○○だったらを繰り返す

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2010年04月27日

Posted by ブクログ

観察、兆しの発見、変化の原因、早送り
二十世紀の秀才をあつめても二十一世紀では利益をあげることはできるのか?
本当の実力は壁にぶち当たったときの突破力
何が壁か見極める
消費者保護は需要減(コスト高による)
1流に会いに行く
専門領域があるのは悪くはないが、他の分野に応用が効かないようではならない
話し方:終了が近づいたらフォーカスを絞り、最後はびしっと
ゴールまでのルートは選べる
コンテクスト
経営力は業種を問わず通用する
プロ=もっとも効率の良い場所・方法で生産性の高いビジネス(釣り)を行える人物

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2009年10月04日

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この本で筆者は、固定概念や既定の常識・情報を単純に鵜呑みにするのではなく、ステレオタイプを真っ向から否定するような物の見方や考え方を身につけることがこれからのビジネスマンには必要だ、と説いています。
著者特有の歯に衣きせぬ言い回しは痛快で、且つその鋭い指摘は目から鱗的な発見もあります。
先見力、突破力、影響力、仕事力、人間力という5つのテーマで全体が構成されている本書は、これから格差社会に立ち向かっていかなければならない私達にとって大きな糧となるでしょう。

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2009年11月22日

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・突破力をみがけ。普段より偉人の本を読んでおき、先人がどう突破したか知っておく。自分の中の勇気を養っておく。

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2019年05月06日

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指示を実行することしかできないようなビジネスパーソンが生き残れないことは、著者の指摘を待つまでもないだろう。では、生き残るためにどうすればよいか。本書では、先見力、突破力、影響力、仕事力、人間力の5つのテーマ別に、この問題に対して深彫りしていく。相変わらずの辛口で、読者に「ハングリー精神を持て」、「自ら考え、自ら行動せよ」と迫る。ベテランとなり、日々の仕事を惰性で行っているようなだらけた精神の持ち主にお勧めする。

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2018年10月23日

Posted by ブクログ

意見を同年代だけで交わすのではなく、世代の違うビジネスパーソンから知恵を借りたい。YouTubeで初見した大前研一さんの著作一通りをまとめて購入しました。その中の1つである、『ビジネス力の磨き方』。世界の動きは速く、20世紀型の思考では生きてゆけない。21世紀型へのパラダイムシフトこそが、5章からなるビジネス力へ繋がることを学ぶことができました。安倍政権時代に出版された書籍ですが、iPhoneの世界的なヒットを予測するなど、先見性の部分でも納得できる内容になっています。

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2012年02月21日

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先見力・突破力・人間力の章は、他の自己啓発本やビジネス本でありがちな記述があったが、影響力・仕事力の章は随分勉強になった。それ故に益としたい。

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2011年09月20日

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「先見力」「突破力」「影響力」「仕事力」「人間力」

この5つを磨けというのが本著の趣旨。

口語調でとても読みやすいです。

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2011年07月08日

Posted by ブクログ

書いてある事は他の大前さんの著書を重なる部分が多いですが、いつもと同様にやる気を起こさせてくれる一冊です。

出てから3年たちますが、道州制や北海道のサマータイム制など、一部で実現や議論の対象となってる点もあり、その先見性と発想力はさすがです。

印象的だった記述:下ばかりを底上げして、平均的な工業社会人をいくら育成しても、この国の未来は切り拓けない。未来を拓くのは、一人のプロフェッショナルである。

その一人にはなれないかもしれないが、底上げされる側になっては行けない。そう強く思いました。

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2011年06月18日

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ネタバレ

[ 内容 ]
すべてのサラリーマンは職業的絶滅の危機にある。
時代が変わり、ビジネスのやり方が変わったからだ。
しかし、やる気のある人には大きなチャンスともいえる。
本書では、仕事に対する「方向性の探り方」「能率」「スピード」「効果」「影響力」「壁の破り方」「人間性と合意の形成」について取り上げた。
いままで身につけてきた、すべてのビジネス能力を棚卸し、自分なりの力をいかに身につけるか。
「大前流」目からウロコの見方・考え方を開陳する。

[ 目次 ]
第1章 先見力を磨け
第2章 突破力を磨け
第3章 影響力を磨け
第4章 仕事力を磨け
第5章 人間力を磨け
終章 いまなぜビジネス力なのか

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年06月08日

Posted by ブクログ

著書を読むだけでが磨かれる気がします。
言わば、自分のおなかの贅肉がそぎ落とされる感じです。

目次
第1章 先見力を磨け
第2章 突破力を磨け
第3章 影響力を磨け
第4章 仕事力を磨け
第5章 人間力を磨け
終章 いまなぜビジネス力なのか

著者ってほんと、テンションが高く、元気です。60過ぎて、普通のサラリーマンは定年退職して穏やかな老後を迎えているはずの年齢で、世界各国を飛び回って仕事をしています。まずは、その体力を見習いたいです。

当然、そのテンションは著書にもビシビシと伝わっています。著書の求めるレベルは相当高く、これだけできれば、確かに仕事ははかどると感じます。テンションが高すぎて、ちょっと引いてしまう人もいるかもしれません。おそらく、そういった人の受け皿が、勝間さんであったりするのだと思います。勝間さんも相当テンションは高いが、著者レベルではないです。まだ勝間さんの方が親しみやすく、手の届く目標として目指しやすいのかもしれません。

著者はおそらく、感度が非常に高いと思われます。物事に取り組む集中力というか、そうものを感じます。何かに取り組む際に、集中力の違いによって、成果は大きく異なります。期待する成果のレベルが低ければ、まあほどほどにやればいいか、という気持ちになり、取り組む真剣度も低下してしまいます。

著者は仕事もプライベートもやるからには全力で、最大限の成果を産まないと気が済まないタイプであると思われます。そのくらいしないと、せっかく時間をかけているのにもったいない、と感じているはずです。時間に対して非常にシビアであり、与えられた時間をいかに効率よく使い、最高の成果を発揮できるかを常に考えていると思います。

頭では分かっていても、それを求める環境が揃わなければなかなか実行できません。いかに、厳しい環境に身を置くか。ゆるい会社生活ではなかなか実践できませんが、そんな中でも高いレベルで仕事をしている上司を見習って、まずは取り組んでいければと思います。そして、ブログを通して知り合えたみなさまに刺激をもらい、日々成長を感じて、ブラッシュアップしていけるよう、これからも読書録を更新していければと思います。

 

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2011年09月10日

Posted by ブクログ

大チャンス到来…またまた思わせぶりな副題です。
ピンチかチャンスかは人によって様々ですが、ほとんどの人はピンチの時代です。
しかし、うまく適応できた人にとっては大きなチャンスになる時代でもあります。
本の中でも松井秀喜の適応力について触れた部分がありますが、変化の激しい時代だからこそ、適応力が最も重要なのかもしれませんね。
明治維新も、ITバブルも、変化への適応力にすぐれた一部の若者が社会のあり方を変えたという意味では同じではないかとも考えられます。
こんな時代ですからいつもまでも20世紀型の仕事をしていては生き残ってはいけません。
そこで大前研一氏が提言するのがこの「ビジネス力」という考え方なのです。
章ごとに必要なビジネス力を解説しています。
先見力、突破力、影響力、仕事力、人間力。
前回の即戦力の磨き方が3種の神器と呼ばれる3つの基礎的なビジネス力をテーマにしたのに対し、今回のこの本は多少応用的なスキルといえるのかもしれません。
しかし、中心にあるのは大前研一流のビジネスマンの生き方。
この二冊は30代、40代の男性ビジネスマンのバイブルといえるのかもしれません。

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2010年08月10日

Posted by ブクログ

大前研一さんの本で初めて読んだのがこれ!

インパクトうけましたね。それまで大前さんを知らなくて、ある社長さんの尊敬する人が大前さんということで読んでみたのがきっかけ!!


この本でインパクトうけました。古著でも結構出回っているので、同世代の20ちょっとのひとたちにおすすめしたい本です。

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2010年08月07日

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先見力、突破力、影響力、仕事力、人間力という5つの「ビジネス力」を磨かないとこれからお前らだめになっちまうぞ、ということが書いてある大前さんの本。新書版なので、すでに大前さんの本を何冊か読んでいれば、さらっと読めるかと思います。

影響力の章では、得意の自慢話が炸裂という感じですが、それも含めてさすがですね。

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2009年12月26日

Posted by ブクログ

知り合いにおススメされたビジネス書。
読みやすくて面白い!

大前さんの経歴に感動しつつ、朝5時から仕事を始めれることに驚きました。
やっぱ作業効率はめちゃめちゃ良いみたい。

とりあえずこの人はほんとにすごいしね・・・
コロンビア政府にコンサルティングに行ったときの話とかもでてくるし。

私は朝方人間になれるのだろうか?(笑)

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フォトリーディング&高速リーディング。
モチベーションを上げてくれる良書。

高いレベルの話なので、著者の自分をさらけ出す書き方が、却って僻みや諦めを誘発しそうではある。

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2018年01月18日

Posted by ブクログ

 自分の経歴、著作本をどしどし宣伝し、更に何かにつけ自分周辺を自慢する。この方、典型的なO型だ・・・調べるとA型だった(笑 これほど強烈に何かにつけ押し出しが強くなければ世界で活躍できないんだわ。

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2016年01月28日

Posted by ブクログ

私のレベルが低いのか、新書の分厚いのよりも大前氏の主張がよくわかった。
iphoneの大ヒット予言は的中。

北海道のサマータイム導入についてはもっと詳しい話を聞きたいと思った。

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2015年11月12日

Posted by ブクログ

歯車としての価値を追求するのではなく、自分がもたらすプラスアルファに価値を持たせる。ニートやフリーターは工業化社会では落ちこぼれだけど、情報化社会では立場が逆転する可能性がある。どのみち行動することが前提だけど。なんでも興味を持ってやってみる。

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2013年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ビジネスに必要な力として、「先見力」、「突破力」、「影響力」、「仕事力」、「人間力」の5つの力について書かれている。特に印象に残ったのは「影響力」の章で、まずは思考の型を身につけることが必要で、その型を自分にものにするためには、無意識で出来るようになるまでひたすら反復練習を積むことである。例として、大学院の学生には2年間で100本のケーススタディを課しているという。趣味にしても同じで若いうちに下地を作っておいてやっと楽しむことが出来るようになる。
当たり前ですが、何事も役に立つようになる、楽しくなるには、地道な努力が必要ですね。

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2012年06月03日

Posted by ブクログ

メシを食うため、今と同じ水準の賃金を確保するためには大前氏が求める水準をクリアしなければならないのだろう。
厳しい時代だが、自分の力があれば組織の制約を受けることがなくなるので、チャンスは拡大するのだろう。

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2012年04月30日

Posted by ブクログ

大前研一さんの思考力はどこから来るのだろうかと疑問に思っていたが、結局は地道な努力の賜物なのだということがわかった。仕事はもちろんのこと、趣味も存分に楽しみ、なおかつ家族も大切にする大前研一さんは自分が尊敬する人のうちの一人である。是非見習いたい。

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2012年03月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ページ数は多くないので割とすぐ読みきれる。言わんとしている事は勝間和代と似ているところも多い。ただ勝間和代のように現在進行形で活躍している人ではなく、すでにある種成し遂げた実績のある立場からの意見はまた違った説得力で聞こえる。抽象的一般的な方法論だけに終わるのではなく、具体的である程度割り切った「例えばこう!」と言った例が随所にあって、理解しやすい。
[読書録]====================================================

■はじめに
すべてのサラリーマンは職業的絶滅の危機にある、と行っても過言ではない。仮に同じ職業が地球の何処かで存続したとしても、日本でやる必要がなかったり、より安い国に取って変わられる、ということは十分考えられる。

■第一章:先見力を磨け
かつてのトップ企業の凋落が目立つ。三洋、NEC、日立などがことごとくPBR1倍以下である。これらの企業に技術力がないわけではない。が、従業員一人当たりの生産性が全く改善されていないことが問題。これは経営力が原因。

自分の周囲のみならず、様々な場所、異業種などで起こっているありとあらゆる事象を観察することが、先見力の第一歩。そして。それらの事象の中から、ひとつの現象となって未来に影響を及ぼすであろう兆しを見極めるのが、次の段階。これに必要な技術は、「Forces at Work(FAW・そこで働いている力)」に注目すること。


■第二章:突破力を磨け

壁を突破できないのは壁が巨大だからではなく、実は巨大な壁を前にもうダメだと自分で思い込んでしまうから。中にはもともと何も無いのに、自分でかってに壁があると思い込んで途方にくれている人もいる。それくらい日本人は思い込みの強い人種なのである。


■第三章:影響力を磨け

自分の言うことをきちんと訊いてくれる人が部下しかいなければ、その人の影響力はせいぜい部や課の中だけということになる。それが会社全体という人もいれば、会社を超えて取引先にまで及ぶという人もいる。中には競合企業にもその長鳴り響いているという人だっているかも知れない。この範囲が広ければ広いほど、その人の価値は高いと言える。

影響力を持つ人間は皆、経験に裏打ちされた自分なりの「型」を持っている。その型が余人を持って代えがたいものであればあるほど、強い影響力を行使できるのではないだろうか。

まずは「思考法」のレベルから、自分の型を固めていくのがいいと思う。

では、型を身につけるにはどうすればいいか。それが無意識のうちにできるようになるまで、ひたすら反復練習を積むことだ。この点に関しては武道もビジネスも全く変わるところがないと思ってくれていい。思考法の型なら、もし自分が当事者だったらどうするかという具体的なケーススタディを、それこそ無限回繰り返す。これが一番効果的。もし自分が今の会社の事業部長だったら、不二家の社長なら、金正日だったらなど。効果を高めるには、内容にできるだけリアリティーを持たせること。

毎日日経新聞に目を通し、NHKのニュースを見ることに、なにか積極的な意味があるのだろうか。なんとなく、それをしないと不安だから奏しているだけだろう。それに知識や情報をいくら詰め込んだところで、今は二十世紀の工業化社会ではないのだから、ビジネスマンとしての価値など上がりはしない。むしろ情報収集に沈溺しているような人は、頭の中がノイズでいっぱいな分、考える力がスポイルされていると思ったほうがいいくらいだ。


■第四章:仕事力を磨け

仕事をスピードアップさせられないのは、身を持ってスピードの価値や、遅れることの怖さを感じたことがないのだ。修羅場をくぐっていないから、口ではスピードアップしたいと言いながら、どこか切実感が足りないのだ。

仕事を頼まれた途端、パソコンのキーボードをたたき始めたり、資料室に向かってかけ出したりする人は、概して仕事が遅い。段取りのことを考えていないから。

無駄なことをしないというのも、仕事のスピードをあげるための大切な要素。試しに、自分が何にどれくらい時間を使っているか、一度ログを取って調べてみるといい。

新聞に書かれていることというのは、記者が集め、なおかつ記者のフィルターを通過した、ごく限られた情報だけなのである。つまり、それを呼んでいる人は、永遠に記者のレベルを超えられないことになる。

情報は他人に解説することによって記憶に刷り込まれる。


■第五章:人間力を磨け

サラリーマンが危険なのは、何も考えずぼーっと働いていると、次から次へ仕事が入ってきて、気がつけば予定表が、先の先まで仕事でいっぱいになってしまうというところだ。
結局、今を楽しめない人は一生楽しめない。現時点で好きなことがやれていない人は、代二の人生でもやっぱりできないのである。

悩んでストレスを貯める人は、自分で話をするとき「相手がどう思うか」とか「失敗したらどうしよう」などとつい考えてしまう。私は私の話を聞いた人がどう思うかなどと思い悩みもしないし、関心もない。そんなことより、自分にできることに集中中するだけである。

仕事はなんでも何でも朝のほうがいいというわけではない。むしろサラリーマンなら、早起きして何をするかより、始業時間にすぐさま仕事に集中するためのウォーミングアップの時間として、朝の使い方を考えたほうがいいだろう。


■終章:なぜいまビジネス力なのか

一般的な経営力が身につけば、業界の知識など半年もあれば覚えられる。外部から来たコンサルタントに「うちの業界は特殊なので改善しにくい」などと言うこともあるが、私に言わせれば特殊な業界などひとつもない。特殊といえばすべての業界が特殊である、と言い換えても良い。

日本を二十一世紀に通用する国家にするには、あまっちょろい格差論議をやめることだ。まず競争に突き落として、そこからはいあがってくる人間が活躍できる国にする。したばかりを底上げして、平均的な工業社会人をいくら育成しても、この国の未来は切り開けない。未来を開くのは、ひとりのプロフェッショナルである。

日本人は「いざという時」を安易に使って、自縄自縛に陥っている。心配し続けて何も対策を立てないのは、アマチュアの経営者だ。日本の農業も同じで、いつ来るかわからない「いざ」に備えて、競争力のない作物を援助漬けで作るよりも、世界の最適地で作ることを考えたほうが良い。

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2011年05月09日

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自分の周囲のみならず、様々な場所、異業種で起こっているアリとあらゆる事象を観察することが先見力の第一歩。「Force at Work」「そこに働いている力」に注目。
①観察、②兆しの発見、③FAW④FF(その事象の早送り)で考える。
目の前をふさぐ壁がどんなに手強そうに見えても、絶対に自分から弱音を履かない。どんな強固な壁でも必ず何処かに突破口はある。「蟻の穴から堤も崩れる」
中国は6つの地域国家の集合体
ロジカルシンキング、MECE、PERT、CPM等様々なツールがあるが、身につけるには自分だったらどうするかの具体的ケーススタディを繰り返す。
年間計画オフの計画から先に立てる。

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2010年10月24日

Posted by ブクログ

著者は偉大な人であるのだろう。
だから自信を持って断言している事柄が多い。

実際相当な実績をお持ちなのであろうが、その断言の仕方や自信の成功譚がいささか気になるのは私だけだろうか。

国際“MBA的”視点で語られる内容はまっとうで教えられる事は確かである。

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2010年05月26日

Posted by ブクログ

 著者のメッセージは下記のように受け取った。いつもながらの名調子であります。 

(1)自分の影響力を強める方向へ努力せよ、
(2)それには型を持つことだ。
(3)型といっても特定領域でしか通用しない型ではない。応用が効く型だ
(4)例えば大前氏の「地域国家論」がそれに相当する
(5)ロジカルシンキングやPERTをマスターしてディスカッションせよ、ケーススタディせよ
(6)新聞やらwebやら見ていてもだめだ
(7)ゴールが提示されたら、ルートを選択せよ。最短のルートを探せ。パソコンのキーボートなんかたたくな

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2010年01月04日

Posted by ブクログ

印象に残ったことは「突破力を磨く」かな。 どんな強固な壁であっても、必ずどこかに突破口はあるのだから、決して諦めない。(思い込みの壁)そして何が壁かを見極める。

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2009年10月11日

Posted by ブクログ

これからのビジネスマンとして必要なスキル(先見力・突破力・影響力・仕事力・人間力)を自分の経験をもとに書かれた一冊。
経験をもとに論じられているのでわかりやすかった。
経験に裏打ちされた自分の「型」をもった人、そしてその「型」が余人にとってかわられにくいものであった場合、大きな影響力を行使できるという論には納得させられた。

ちなみに、大前研一の自慢話もふんだんに盛り込まれているおり、彼の自信には敬服する。

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2009年10月04日

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