あらすじ
尺八と琵琶を西洋のオーケストラと同じステージにのせた《ノヴェンバー・ステップス》で、音楽史に新しい1ページを開いた作曲家・武満徹(1930―1996)。だが、世界的に有名なこの曲には、わかりやすいメロディがあるわけではない。沈黙が多く不協和音ばかりが目立つ。それゆえ武満徹は、「前衛」と呼ばれる現代音楽の担い手として、人々の心に記憶されることとなる――。しかし、この作曲家はけっして「前衛」では終わらなかった。仕事の幅は思いのほか広く、映画音楽、テレビ番組、CM、ポップ・ソング、ビートルズの編曲までやっている。児童施設では、武満の音楽を聴いた子供たちが、目に涙を浮かべていたという。映画を愛し、ギターを愛し、ビートルズを愛した世界的作曲家のほんとうの姿とは? 難解といわれる現代音楽を、私たちはどのように聴けばいいのか? 本書は武満徹の音楽を、重層的かつ横断的に案内する。現代音楽最良の入門書である。
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
尺八と琵琶を西洋のオーケストラとおなじステージにのせた「ノヴェンバー・ステップス」で、音楽史に新しい一ページを開いた作曲家・武満徹(一九三〇‐一九九六)。
この作曲家の仕事の幅は思いのほか広い。
映画音楽、テレビ・ラジオ番組、コマーシャル、ポップ・ソング、ビートルズの編曲までやっている。
そして現代音楽とポップ・ソングは平行するばかりではないのである。
難解といわれる現代音楽を、私たちはどのようにして聴けばいいのか?
武満徹の聴き方を、本書では、万人向けにわかりやすく解説する。
[ 目次 ]
第1章 声から
第2章 秋から冬へ
第3章 愛するひびき
第4章 映画をめぐって
第5章 水の変容
第6章 併行する時代
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