あらすじ
画学生の桃里(とうり)は肺病だったために学徒動員を逃れそのまま終戦を迎えた。
退院後、身寄りのない桃里は謎の青年実業家・烏羽(からすば)の庇護のもと古い日本家屋で暮らし始める。床下が意志を持って喋り、蛙たちが庭で相撲をとる不思議な家で、時折訪れる烏羽を待ちながら桃里は彼に惹かれていくのだった。戦争の傷を抱えた桃里と烏羽は一線を越えぬまま心の距離を縮めていくが……? 電子限定おまけ付き!!
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良い話
作者さんの独特な世界観が面白く、良い話でした。
病気で戦争にとられないで生きてて申し訳ないってところや、亡くなった仲間のことを思い出したり盆に会って会話するところとかじーんとしました。
戦時中戦後のしんどさに対して、新しい家や庭での不思議な出来事と烏羽さんの存在が主人公を癒やしていくお話だったのかな。
だいたい主人公が辛い思いをする作者さんなのでいつ落ちるのかはらはらしたけど、今回は既に辛い経験をしてたので大丈夫でしたw
前を向いて歩いて行こうとする2人は幸せでいて欲しい。