【感想・ネタバレ】リトルホーン~異世界勇者と村娘~(1)のレビュー

あらすじ

「狭き大陸」を恐怖に陥れた『魔王』が、異世界から来た勇者のチート技によって倒された。勇者に憧れる村娘のルカとリトルは、魔物に襲われたところを勇者ご一行に助けてもらう。村人が勇者を称え歓迎する中、勇者の取った行動がルカとリトルの未来を激変させ、異世界冒険バトルの扉が開くーー!

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なんだこれは。作者は天才ですか。よくある異世界ものの一種と思いきや、とんでもない作品を見つけてしまった。
…けど、冒険半ばでの完結なんですよね。1巻だけなら間違いなく良作なのですが、完結に向けた駆け足は非常に残念。講談社の打ち切り判断?にはガッカリです。作者様には他の出版社でぜひ次回作を出していただきたい。いつか、本作のリメイクを他紙で出してもらえないものか。

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2023年08月15日

Posted by ブクログ

これはチャレンジングな作品である。
最近になって「メタ異世界転生もの」というべき作品をちらほら見かけるようになってきたが、そこでは、異世界転生の前提そのものを批判的にアイデアの中にとりこんでゆくことで新基軸を打ち出している。
本作もその一つで、異世界転生してくる勇者がどうやらすべて、現実世界で叶えられなかった欲望を、転生時に付与されたチート能力をもってファンタジー世界でエゴイスティックかつ暴力的に実現しようとする特権的なゲーマー人格であるらしい。
第1巻では有毒な男性性を体現するそういった「勇者」の一人に対して、主人公たちは女性同士のつながりをもって対抗するのだが、まるで世界の理に反抗する「ベルセルク」のガッツが戦うような、厳しい戦いが予想されている。
こういった特権的な立場からエゴイズムを行使する勇者たちをみて、読者はたとえば二次創作でキャラを好き放題に凌辱して「消費」するファンに通じる姿を感じて、居心地悪くなるのではなかろうか。いや、すぐには感じなくても「じわじわ来て」ほしいと思う。
この作家さんは前作の変なDJまんが「丹沢すだちが此処にイル!」で注目していたのだが、なかなか頭の切れる方だと思われる。ぜひ売れてほしいものである。

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2023年01月09日

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