あらすじ
王都で音信不通になった幼なじみを探したい──。固い決意を胸に秘め、田舎から旅に出た青年ニカ。着いた早々出会ったのは、高い魔力と美貌を誇る司教のシルヴェストと、獣も一撃で倒せる騎士団長ザカリアスだ。地位も名誉も併せ持つ二人に、ニカは少しも興味を示さない。魔力すら無意識に排除する彼は、一体何者なのか…? 犬猿の仲の二人は、競って関心を惹こうと邸での滞在を提案して!? 優雅で高潔な騎士と聖者はもういない。俺たちは、獲物を奪い合う獣同士だ── ※口絵・イラスト収録あり
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純朴受け
宮緒先生の西洋ファンタジー初めて手に取りました。執着ワンコ攻めが多いですが、今回も序盤から純朴天然タラシな受けに忠犬ぶりを発揮する攻め二人。いつものパターンではありますが、受けちゃんが規格外の男前タラシぶりで最終的にはピュアなくせに一番スケベで貪欲だった、サイコーありがとー!というお話でした。
神様まで虜にしちゃうイケメンな性格が今までとちょっと違って楽しく読み進められました!
Posted by ブクログ
中枢の腐りきった王国を魔性の微笑みをもつ下層民の不思議な青年がかき回していくお話。
前半の丁寧な情景描写も後半の怒涛の展開も面白かったです。
そうくるか、と。かなり予想外されました。
それにしてもこの作者さんの攻は執念深くて怖い。しかし3Pものにおける攻同士の関係(悪の紳士協定みたいな)は好みかな。怖いけど。
視点キャラが3人ぐるぐるローテーションするので、それがちょっと読みづらかったです。
Posted by ブクログ
BL。うう〜。BLにしておくのが勿体ない気がした。普通にヒロイックファンタジーとして読んでみたかった。BL設定の必然性もありましたが、その必然性なしの物語としても読んでみたかった。それくらい主人公や周辺に魅力がありました。
とはいえ、イケメンたちが主人公のどこに魅了されたのかは文としては薄めだったかな。いきなり魅了されてました。それで良いんだけど、その心中をも少しじっくり読みたかった。
星四つなのはラストにやや不満があるので…ただタイトル見たら、このラストだなと納得はします。
それとですね…後半はかなり濃い目に絡んでおりまするぅ。
へびー
好きな作家さんで、たまたま見つけて購入。受け君が珍しいタイプです。天真爛漫、純粋な感じ。攻めは二人出てきますが、執着がすごいのですがギャグ要素が少なめなのでより凄みがあります。受けを分け合うのではなくいつか来る破滅を見据えてそれでもこの道を進むという感じを受けます。攻めがひたすら駄犬並みに受けを求めるシチュエーションに慣れていたのでこの雰囲気は好みが別れるかも
良かったけど…
先の読めないストーリーに、ワクワクしながら読ませて頂きました。
主人公ニカの心が純粋なところ、凄く良かった。そこに惹かれるシルヴェストとザカリアスもそれぞれ好青年!どちらか選べないニカの気持ちも分かります。
3人にはずーっと幸せになって欲しいけど、先の事は分からんよー的な終わり方に少しモヤってしまいました。なので☆は3つです。