あらすじ
それは研究者のプライドか悪魔の誘惑か!
新橋署生活安全課の刑事・天木淳は洋上風力発電の最新技術データが、業界トップメーカーから、ライバル社に流出していることを知る。
捜査を始めると、国内どころか海外への技術流出が目前であることが分かった。内偵捜査を始めると、鍵を握る人物が、大学時代の友人であることがわかった。
卒業して二十年、まったく違う道を歩いていたふたりの運命がいま交錯する。
堂場瞬一警察小説の醍醐味満載の傑作長編小説!
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Posted by ブクログ
生活安全課の刑事・天木が、居酒屋で出会った友人安川から相談を受ける。
最近転職してきた社員が、機密情報を持ってきたのではないかと…。
それは、洋上風力発電の最新技術データであり、しかも転職してきた社員が、天木の大学時代の友人・井口だった。
20年の隙間を埋めるべく井口のことを徹底的に内定捜査する。
対峙したのは取調室で刑事と被疑者として。
石油から再生可能エネルギーへと研究者は、とにかくいい環境を模索している。
そういった関係で自分の中で最適な場所を探すべく、会社を変わったのか⁇と思っていたのだが…
それだけではなく、目指すものが一緒のベストパートナーともいえる相手との思いを汲んでの決断だった。
なんともやりきれない結末。
今、気になるエネルギー系ベンチャー企業での転職や海外への転職などを刑事と絡めて進めていくのが目新しく、どうなるのだろうと気になり一気に読んだ。
日本企業の問題点や管理職として、研究者として、の立場や向き不向きなどもありつつのラストだったのだが…
どうもすっきりしないのは、自殺ということだろうか。