あらすじ
宇宙とのつながりから
気候変動を理解する
〈第31回講談社科学出版賞受賞作〉
樹木や地層、古記録は、太陽活動や地球環境について何を教えてくれるのか。
太陽活動のアップダウンは、どのようにして地球の気候に影響を及ぼすのか。
地球と宇宙のつながりから地球を知る「宇宙気候学」。
その最前線を丁寧に解説し、大いなる可能性を語る。
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屋久杉の年輪や南極の氷に刻まれた太陽活動の記録。
その「タイムカプセル」を開いたとき、
地球の変動を理解するための新たな視点が浮かび上がる。
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■目次
第1章 変化する太陽
第2章 太陽の真の姿を追う
第3章 太陽活動と気候変動の関係性
第4章 宇宙はどのようにして地球に影響するのか
第5章 変わるハビタブルゾーン
第6章 未来の太陽と地球
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Posted by ブクログ
黒点数の変動は11年周期。過去にはその黒点が消失した時期が何度かあった。太陽活動は一定ではない。活動の変化は放射熱に影響するだけではない。放出するフレアの威力は太陽圏外から侵入する宇宙線を防ぐ効果がある。穏やかなときは、宇宙線の侵入を招く。宇宙線は雲の生成に関与する。雲は気温を下げる。…宇宙の構造は偶然の成り立ち。そのパラメーターの数は莫大にある。観察できる時間軸は限られる。乏しい材料から紐解いていく。大切なのは「知らない」を認識すること。わからないことは多い。決めつけてはいけない。そう、あの温暖化説も。