【感想・ネタバレ】結婚契約書 ふたりで作る! 結婚生活のハッピールールのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

結婚契約書 ふたりで作る!結婚生活のハッピールール

2010年4月28日初版
単行本(ソフトカバー): 232ページ
出版社: カンゼン (2010/4/24)
ISBN-10: 4862550606
ISBN-13: 978-4862550606

行政書士の安友千治さんが原案・監修している結婚契約書についての本です。先日プロポーズをしてOKを貰ったは良いものの、「結婚とはなんぞや!?」と思い本書を手にしました。

この本の構成はおおまかに以下のようになっています
1.結婚契約書とは!?
2.4組のカップルの実例で契約書をみてみよう
3.実際の契約書に載せてみたい例文集
4.契約書を作ったカップル(前半とは違う)の体験談

1.結婚契約書とは、について
 憲法や民法、内閣府の報告書などをわかりやすく引用しながら「しっかり結婚契約書について学びたい」人が読むにはとても面白い内容でした。逆に「とにかく内容を知りたい!」という人はココを飛ばして第二章から読んでもイイかも。
 p.17の「もっとも大切なのは「愛」です」はこの本で何度も書かれている最重要項目。でもそれだけでは片付かない結婚生活について、「契約を結ぶ」という形をとって「お互いの話す場を作る」ことを安友さんは主眼としているように感じられました。日本人には「臭いものには蓋」文化があると思いますので、こういった形でしっかり話しあうのは僕はいいことだと思っています。
 p.45で書かれていますが結婚契約書にはいくつかランクがあり非公式な「夫婦間の覚書」から、強制力を持つ公文書としての「公正証書」まであるそうです。この本ではその真中あたりの「清拭な書類」を作成することを目標としています。

2.契約書の実例について
4組の実例をみることで「自分たちが作るときはどんなものになるだろー」と面白く読めました。それぞれにそれぞれの形があるようです。逆に言えば結婚契約書の自由度はかなりあるようですね。

3.例文集について
 p.72でまず契約書の作る流れが書かれています。それを参考に、その後100ページ以上にわたって書かれている例文から取捨選択し、自分なりの契約書が作れるようになっています。もちろん例文からではなくオリジナルで作ることも可能。内容は「愛情や心がまえのこと」から「親戚づきあい」、「離婚時の財産」、「味の好み」などかなーーーーりバリエーション豊富です。もし一日で自分たちの結婚契約書をつくろうと思うと骨が折れるので、少しずつやっていくといいかも?

4.体験談について
 一通り結婚契約書について勉強したところで改めて体験談を読むことで、それぞれの先輩たちが「なぜ、どのようにして」結婚契約書を作ったのかすんなりと理解できるかと思います。とは言えここはエッセイ的で内容も深くないのでささっと読み飛ばしました。
 p.228からのあとがきで原案・監修をされた安友さんの文章があります:「(抜粋)契約書はしょせん紙切れです。そこに命、魂を入れて成長させることが幸せをつかむ近道になると信じています」。行政書士として離婚協議書の作成などをする経験が本書を書くきっかけとなったそうです。

読み終えての感想
やはり最重要なものはお互いの愛情だと思います。これは本書でも何度も書かれていましたね。その上でより良い結婚生活を考えるために、このような契約書を作ることで二人がしたいこと、できること、したくないこと、できないことなどを確認するのはとても大事だと思います。この本が書かれた2010年時点では日本で結婚契約書はまだまだ普及していなかったそうですが、それは今の2013年時点でもおそらく同じでしょう。契約書を作るための話し合いでケンカになる恐れもありますが、それでも二人と、そして周囲のことを考えるなら、僕は結婚契約書を作ることが良いと思います。もちろん僕達は結婚契約書をつくる予定でいます。

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2013年12月27日

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