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Posted by ブクログ 2009年10月04日
4冊目のこの作品では、マクシミリアンが四龍島に来る以前に街を仕切っていた老蕭の幽鬼騒動が持ち上がります。
そして街中に火事が起こり、万里も火事を沈めるための指示を出す途中で怪我をし、ついには大龍廟が燃える。
それを治めるための芝居を打つことにしたマクシミリアンと飛。舟子の言葉で犯人の居場所を突き止め...続きを読むた飛は、敵を追いつめたところで傷を負ってしまい…。
騒動続きのこの島で、それでも懸命に走る飛と、それを阻むかのように駆け引きを楽しむマクシミリアンの天の邪鬼加減に目が離せません。夢中で読める作品です。
Posted by ブクログ 2011年10月16日
『大龍』の死後、法外な値段で、木材の取引を独占している祥船。この状況をこのままにしておくわけにはいかず、夏の祭礼にかこつけて、朱龍市の材木商・樹林房をマクシミリアンは訪ねることになる。
しかし、ちょうどその頃、白龍市内で幽鬼騒動が持ち上がる。
どうやらそれは、龍の座を狙ってた亡くなったマクシミリ...続きを読むアンの叔父貴の幽霊だというのである。
またも背後に『青龍』が絡んでいると見た飛たちは、騒動の黒幕を探し始めるが、実はその騒動に祥船の跡取りが関わっているようであることを突き止める。
ようやくうまいこと、マクシミリアンの腰を上げようとさせると、邪魔が入る……。
この場合、かわいそうなのは飛なのだろうか?
まぁ、一応、「行くことになる」とは書いたけど、本当にマクシミリアンが行くつもりだったのかどうかは、マクシミリアンしか知らないことだよね。マクシミリアンは、みんなが「行け」というと行かないへそ曲がりさんなので。
そして、儚げな面差しの千雲。
そのきれいな顔の奥で、何を考えているのだろうか?
李は千雲のことを今でもまだ、信じているようだけれど、ことさら千雲は自分のことを悪く見せようとする。なんだか、でもそこに無理が見えるように感じるのは、気のせいかな? とか、考えてしまいます。
本当の祥船……というより、千雲の狙いが何なのか、少しずつじれてきました。
優しすぎる飛の思いが、命取りにならないといい。