あらすじ
昭和のミステリ黄金期を彩った豪華執筆陣・約80名による60作品以上を網羅、全8巻。入手困難な作品、対談資料も収録。
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Posted by ブクログ
江戸川乱歩や横溝正史など著名なメンバーがリレー式で書き継いだ合作探偵小説「五階の窓」、「江川蘭子」、「殺人迷路」、「黒い虹」の4編収録。
前に江戸川乱歩の本で「江川蘭子」の乱歩担当回だけ読んだことがあって続きが気になっていたのだが、今回まとめて読めたのは大変嬉しい。
「五階の窓」は最後に執筆陣の所感がついており、それによると人物や筋は事前にいっさい決めずにそれぞれ書いたという。それにしては破綻せずまとまっているのはさすがだが、「殺人迷路」と「黒い虹」で最終回を担当した甲賀三郎は伏線回収にかなり苦労したと思われ、「黒い虹」の最終回冒頭がぼやきで始まっているのは笑った。
あと伝奇の一筋の人だと思っていた国枝史郎が参加しているのは驚き。
小説としての完成度はともかくとして、それぞれがどのように書き継いでいくかが面白かった。第2巻はもうすぐ発売だそうで楽しみである。