あらすじ
職場で・家庭で・学校で…あなたは大丈夫?
「フキハラ(=不機嫌ハラスメント)」被害拡大中!
最新の脳波研究でわかったメカニズムと対策大公開!!
【「フキハラ」とは?】
「不機嫌ハラスメント」の略。
不機嫌な態度をとることで、相手に不快な思いをさせたり、過剰に気を遣わせたり、精神的な苦痛をあたえること。本人が意図している/いないに関わらず起こりうる。
●パートナーが不機嫌そうにしているだけで、気分が落ちつかない。
●人が怒られているのを見ると、自分まで不安になってしまう。
●自分の不機嫌のせいで、その場の空気を悪くしてしまった。
あなたにもきっと経験があるのではないでしょうか。
これらはどれも「不機嫌ハラスメント」=「フキハラ」です。
この本では、長年の脳波研究からわかってきた、私たちの感情の驚くべき真実を明らかにしながら、「フキハラ」の実態や対処法をお話しします。また、実態が見えづらい「心の不調」の影響についても、脳波データから客観的に分析します。
【目次】
第1章 脳波が描き出す「本当の感情」
心の状態は脳波に表れる/感情をリアルタイムに可視化する「感性アナライザ」/「いいこと」には鈍感で「嫌なこと」には敏感な脳 など
第2章 脳は「不機嫌」ばかりを伝え合う
脳はかなり疑り深い/恋愛はストレスとの闘い?/「好き」はなかなか伝わらない/ネガティブな感情ばかりに同調する人の脳/脳波信号で不機嫌がうつる! など
第3章「フキハラ」の実態と対策
「フキハラ」被害の理不尽な実態/「不機嫌」パンデミック/「フキハラ」から身を守るフィジカルディスタンス/「フキハラ」対策としてのストレスコントロール など
第4章 脳波が映し出す「心の不調」のリアル
「心の不調」も脳波でわかる/PMSのストレスは普段の7倍/ジェンダーフリーの時代だからこそ「不調の可視化」を/自己肯定感の低さは「心の痛み」を伴う/肩こりでストレス度が3倍に/香りはダイレクトに脳に効く/感情が買える時代が来る など
第5章「感情の可視化」の大いなる可能性
ドラえもんの「ひみつ道具」が実現した/感情はどこまで読めるのか/「幸せのお裾分け」にあやかる条件 など
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Posted by ブクログ
不機嫌が起こるメカニズムを丁寧に解説している本だと思いました。
タイトルとの齟齬はないので、満倉さんの瑕疵ではないのですが、個人的に勝手に期待してしまったのは、不機嫌な人が近くにいたらどう対処したらいいかということが何か書かれているかなと思ったのですが、それについては「物理的な距離を取る」と書かれている程度でした。そうすると、職場で同じ部署にそういう上司や同僚がいたら、もう対処のしようがないのかなと思いました。
私自身、同じ部署の人のフキハラに反応してしまい、精神疾患を発症して休職。職場では特に対応を取ってもらえなかったので、身体のことを第一に考えて退職するに至りました。不機嫌になるメカニズムの一つというか、例えばご家庭内でパートナーと朝ケンカしちゃって不機嫌なんだろうと思えばまあ腹が立たない場合もありますが、明らかに自分に対して攻撃してくる意味で不機嫌だと、もう対処のしようがないのが辛いところです。
大人なんだから、自分の機嫌ぐらい自分で取れよというのが正直なところです。