【感想・ネタバレ】シルバー・デモクラシー 戦後世代の覚悟と責任のレビュー

あらすじ

戦後日本人の先頭として戦後民主主義,高度成長の恩恵を受けてきた団塊の世代.戦後70年を超えた現在,65歳以上人口比重は約3割,2050年には4割となる.全員が高齢者となった団塊の世代はこれから,「与えられた民主主義」を超えることなく私生活主義に堕して終わるのか.1947年生まれの著者が自ら問い直す「後世に何を引き継ぐか」.

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Posted by ブクログ

団塊の世代がこれからの日本の重要な役割を積極的に担うことが肝要であること説いている好著だ.筆者と同い年なので,数多くの記述に納得できるものがあり楽しめた.アジアの中で日本が"浩然の気"を持つだけの素地はあるが,そこまで到達していない要因を,この世代がもつ"私生活主義"と指摘しているのも肯ける.食料の自給を最後に取り上げて,「食・農」がこれからのキーワードとしているのも,適切な着眼点だと感じた.1945年にタナボタ式に与えられた民主主義を美濃部達吉らが正当に理解していなかった事実は,未だに憲法を理解していない現総理の言動を示唆しているようだ.

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2018年01月28日

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