【感想・ネタバレ】創造的破壊の力―資本主義を改革する22世紀の国富論のレビュー

あらすじ

フランス最高峰の知性による
コレージュ・ド・フランス連続講義

経済成長論の権威が語る
持続的で平等な成長と繁栄への道
最新の研究成果で描く資本主義の未来とは? 答えは本書に!

持続的で平等な成長に向けて創造的破壊を舵取りするには?
過去のイノベーターが未来のイノベーターの邪魔をするのを防ぐには?
創造的破壊が雇用を破壊し、健康や幸福に及ぼす負の影響を抑えるには?
創造的破壊を好ましい方向に効果的に向かわせる要因とは?

私たちの将来について考える際の重要なマイルストーンとなる書
ジャン・ティロール(『良き社会のための経済学』著者、ノーベル経済学賞受賞者)

今日の失速した資本主義が成長を回復するために不可欠な本
アンガス・ディートン(『大脱出』著者、ノーベル経済学賞受賞者)

広範で重要なトピックについて、新しく想像力に富んだことを述べる魔法のような本
ロバート・ゴードン(『アメリカ経済 成長の終焉』著者)

最先端の経済分析に基づき、現代経済のダイナミクスを解剖した本
ジョエル・モキイア(『知識経済の形成』著者)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

経済成長におけるイノベーションの役割をさまざまな観点から評価する・・というのが本書の冒頭に書かれた目的だ。その目的を達成するために、本書では人類の歴史を振り返るところからスタートし、やがて資本主義における様々な要素とイノベーションがどのように関わってくるかを明らかにする。

経済学が人間の厚生を高め、良い社会を作るといった規範的な一面を持っていることからも明らかなように、本書も上記したイノベーションの役割を明らかにするといった立場は崩さないものの、後半ではイノベーションは人類の幸福や、あるいは国家を構成する人たちにとって良いものかどうかという議論が進み、最終的には国家における行政権や司法といった問題にまでその射程を広げていく。

シュンペーターが語るところのイノベーションといった議論を力学的にしつつも、経済学全体、そしてこの世界はどうあるべきかといった議論をするといった意味では、知的に大変面白い一冊ではあった。
一方で、その内容の濃さと分厚さから、どうしても読むのが飛び飛びになってしまい、結果として仕事をしながらなど、理解が挟まってしまった感は否めない。

もともとは大学の講義をまとめたものとあるから、ある程度の時間を持って、しっかり本書に取り組むことができるような人たちが手に取るべき本だろう。

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2026年08月17日

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