【感想・ネタバレ】漢詩の名句・名吟のレビュー

あらすじ

漢詩は、平安時代から現代まで、多くの日本人の心をとらえてきた。その歴史・地理的な背景や、日本の漢詩受容を押さえて、丁寧に作品を読み解き、漢詩の豊かな抒情の世界に遊ぶ。奔放自在な「詩仙」李白、謹厳実直な「詩聖」杜甫、閑寂の自然詩人・王維など、珠玉の名作を読む醍醐味を味わいつつ、自由闊達に読むことをも可能にする最良の入門書。

[本書の内容]
序章 漢詩をどう読むか
I 李白と酒
II 月の光
III 登楼・重陽
IV 杜甫の律詩
V 蘇州詩話
VI 閑寂・江南の春
VII 旅愁・シルクロード
VIII 唐詩と日本人

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Posted by ブクログ

講談社学術文庫
漢詩の名句・名吟
著:村上 哲見
出版社:講談社

よみやすい

長い全文よりも、気に入ったところを抜き出しているところがよい

本書も、李白の酒から入る
金持ちの家庭に生まれ、官職につくこともなく、というか、つけもせず、中国をふらふらとしていて、酒をのんでいて、漢詩をつくっていた
杜甫も、李白をめざすも、ぜんそくもちで、体が弱く、断酒していた期間もあったと書いてある

玉門関、安西都護府、といった辺境へおもむく友との惜別の酒、送り送られる送別の席で作られる詩

酒、女、月、草木、鶯、猿、といった自然をこまやかに歌っている

唐代に日本に伝えられた漢詩は、日本の文化にもなじんでいく

戦国武将や、明治の文豪など、漢詩に詳しいものも少なくない

日本の文化の根底にあるものの一つが漢詩であると感じました。

目次
序章 漢詩をどう読むか
1 李白と酒
2 月の光
3 登楼・重陽
4 杜甫の律詩
5 蘇州詩話
6 閑寂・江南の春
7 旅愁・シルクロード
8 唐詩と日本人

ISBN:9784065300701
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:240ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2022年11月
2022年11月08日第1刷発行
2024年05月17日第3刷発行

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2025年04月03日

Posted by ブクログ

1990年初版?のため、トピックが古かったり若干の読みづらさはあるがエッセイぽくて読みやすい
現代語訳はあまりないが、詩のバックボーンや人物に関しての記載多めで面白い

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2025年09月22日

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