あらすじ
極上のスピンオフにして最高のエンタメ小説。
容姿端麗、頭脳明晰、抜群の戦闘力、加えて資産家の御曹司。大人気「マイロン・ボライター」シリーズの名キャラクター・冷血王子ウィンことウィンザー・ホーン・ロックウッド三世が40代となり、さらに魅力を増して帰ってきた!盗まれた名画と不可思議な殺人事件、迷宮入りした半世紀前の学生運動事件、幾重にも謎が重なった一族の過去。次から次へと立ち上がる謎に翻弄され、非情なのに憎めないウィンのキャラクターに惹き込まれ、気づくとページをめくる手が止まらない!アメリカが誇るエンターテイナーが贈る、極上のスピンオフにして最高のノンストップ・エンタメ小説!
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Posted by ブクログ
初のハーラン・コーベン。
90年代に出版されたマイロン・ボライターシリーズのスピンオフで、ワトソン役のウィンザー・ホーン・ロックウッド3世が主役。
本シリーズの方は流石に絶版状態で手に入らず。著者のことも寡聞にして今回初めて知りました。
スピンオフ作品ということで付いていけるか不安だったが、そんな心配は全くなく、冒頭から主役のウィンに惚れ込んでしまう。
いや、容姿端麗、超がつくほど大金持ち、冷血王子と言われていたほどのクールさ。それでいて狼のような獰猛さも垣間見える。こんなん惚れるやろ。
作者と訳者の方の力か、ウィンの匂い立つような色気が読んでいても感じられた。
富裕層用のビルで死体が発見されるところから始まり、フェルメールの絵の盗難事件、学生運動家が引き起こした事故、“恐怖の小屋”と呼ばれた暴行事件など、時代を跨いだ事件が複雑に絡み合うことになる。
若干後出しジャンケンなところはあれど、意外な事実がこれでもかというテンポで提示され、登場人物のキャラ立ちもあってあっという間に読み終えた。
個人的には、おすすめの一冊。続編も期待しつつ、そもそものマイロンシリーズの復刊もお願いしたい。