【感想・ネタバレ】新編 散文の基本のレビュー

あらすじ

短篇は他のどんなジャンルよりも発想や展開において、また構成や叙述において自由で柔軟なものだ――。「私の文章作法」「短篇小説論」を中心に日本語論、自作解説を増補した新編集版。『短編小説礼讃』の著者による小説作法の書。巻末に荒川洋治との対談「短篇小説を語る」を収録する。 〈解説〉荒川洋治

【目次】 *=新収録
Ⅰ 私の文章作法
書くということ/待つ・聞く・書く/好きな言葉/散文の基本/小説を超えるもの*/不朽のジャンル/「僕」の問題*/うらぎる言葉*/幼年の文学*/土地の感覚*/小説と年齢*
Ⅱ 日本語について
ニュアンスについて*/昔の言葉/いい文章*/淋しい文章/私の国語問題/読書会にて/読者への手紙

Ⅲ 短篇小説論
短篇作者の仕事/贋の首飾り/チェーホフの星/チェーホフの現在/日本語のルナール/国木田独歩がいた町で/おのずからの形式/短篇小説の青春*/陳腐な運命/芥川龍之介の短篇/真剣な遊戯/三浦哲郎氏の短篇/猫のいる短篇/私の処女作*/父をさがす子*/『自転車』のこと*/短い形式*

対談
短篇小説を語る* 荒川洋治×阿部昭

解説 荒川洋治

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Posted by ブクログ

『Ⅰ 私の文章作法』では小説に限らず文章を書くということについての思索が展開されます。『Ⅱ 日本語について』にはいわゆる美しい日本語とか言葉の品格というようなものについて書かれた文章が集められ、『Ⅲ 短編小説論』には国内外の作家および自作短編について書かれた文章がまとめられています。文章というものは、その書き手が文章を書き始めた幼い頃から根本は変わらないのだ、という信念を、どの文章からも感じます。巻末に収められた荒川洋治さんとの対談と解説は、荒川さんのことを好きな方なら楽しめるのかもしれませんね。

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2023年02月28日

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