あらすじ
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100年以上、成功者たちが学び続けてきた不変の真理を、潜在意識の世界的権威、井上裕之が徹底解説。なぜ、こんなにも中村天風の言葉は、人々の心をつかみ、不安や恐れを消し、積極的に生きる勇気を与えてくれるのか──。自分に迷ったとき、人生を切り開きたいと強く望むとき、背中を押してくれる本。
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Posted by ブクログ
「1日1分で人生が変わるなんて、そんな都合のいい話ある?」
正直、最初はそんな疑いを抱きながらページを開きました。けれどもそこにあったのは、軽い自己啓発ではなく、“本質”を突く中村天風の言葉たち。読むたびに、心が整い、視界が晴れていくような感覚を味わいました。
思い方ひとつで、人生は変えられる
本書で最も印象的だった言葉は、
「運命を変えたければ、まず“思い方”を変えなさい」
という一節。
日々、つい愚痴をこぼしたり、他人や環境のせいにしてしまうこと、ありませんか?
でも天風は、「外側の出来事」ではなく「内側の思考」が現実をつくっていると教えてくれます。
これは、単にポジティブでいようという話ではなく、「人生の主導権を自分が握っている」という覚悟なのだと思いました。
厳しさの中にある、温かいエール
中村天風の言葉は、どれもはっきりしていて、時に厳しいです。
「弱気は最大の敵」
「不安は、自ら災いを呼び込む」
けれど、その裏には「お前ならできる」という信頼があるように感じました。
一見、突き放すようでいて、誰よりも人間を信じている。そんな“父親のような言葉”です。
自分の心が、世界をつくっている
「心を明るく保つことは、他人のためでもあり、自分のためでもある」という一文も、深く刺さりました。
自分の心が曇っているとき、周囲の空気さえどんよりしてくることってありますよね。
逆に、自分が穏やかで前向きでいられたら、不思議と周りの空気もやわらかくなる。
これはもう、「思考が世界をつくる」という事実の証明なのかもしれません。
毎日1分が、人生を少しずつ整える
この本の魅力は、「1日1分」で読めるスタイル。
朝起きてすぐ、寝る前の1分、ふとした空き時間。どんなタイミングでも読めて、心に灯をともしてくれるような感覚。
読書の習慣がない人でも続けやすく、しかも内容は本質的。
まさに、“今を生きるための小さな哲学書”です。
最後に
『1日1分 中村天風』は、
「思考を整えること=人生を整えること」だと教えてくれる一冊でした。
忙しい毎日に、ほんの少しでも「自分に立ち返る時間」があるだけで、こんなにも心が軽くなるのかと驚きました。
気づいたときに1ページ、何度でも繰り返し読みたくなる。
そんな“生きる言葉”が詰まった本です。