感情タグBEST3
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多様なデータと著者の経歴が合わせて書かれているので非常に信頼感のある文章。女性活躍のためにどうしたらよいかという答えがない問いに真っ向から向き合っている。参考になったし、今後も拾い読みして自分のキャリア構築に活かしていこうと思う 。
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ジェンダー後進国と併走するように経済停滞に喘ぐ日本。働き方、価値観、組織風土から脱却し、生き方や働きがいを企業・組織として見つめ直す。言易行難な課題を、多くの企業の実践例を踏まえて、ジェンダー問題と働き方を提言していきます。
著者は元AERA編集長など多彩な経歴を持つが、結婚と出産を機に、夫の産休取得で一時しのぎをするも、結局実家の両親を呼び寄せて自身のキャリアを積まざるを得なかった経験を反省例としつつ、女性が伸び伸びとそして管理者としての活躍を開始した多彩な企業を紹介していきます。家父長制、性別役割分業、男性の長時間労働が当たり前の課題を多面的に論じつつ、社会や企業の同調圧力を氷解し、多彩な取り組みで意欲的に働く女性たち。子育てが落ちついてから奮起する女性たちも少なくない。企業の成長にとって、今何が大事なのか。日本社会が変化し、特に男性の思考と価値観の変容こそ重要な課題である事を提起します。
閑話休題 理想のリーダー像が変わってきた
近年は、アメとムチ型、損得感情型の「交換型リーダーシップ」から、人々の内発的な動議づけを引き出し、内面の価値観を変革させる「変革型のリーダーシップ」に変容してきているとするスイスの教授が書籍で紹介している。
教授によれば、「交換型」は自分の時間の多くを漢詩やコントロールに割かなければならないため無駄が多く非効率であるだけではなく、リーダーの指示が適切でないと組織のパフォーマンスが落ちるリスクを指摘している。これに対して、「変革型」ではリーダーが予期していなかった成果が生まれることがあるという。
また、管理機構がヒエラルキー型からフラット化し、ネットワーク群のようになった今は権力や権威で組織は動かさないということだ。
実に興味ある指摘であり、人事・組織論的な変革の視点を持つ重要性を実感する。
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以前からNEWSPICKSで何度か拝見したり、片山さつきさんとの対談を見てかっこいいなと思っていた浜田さん。
この本を読んでジェンダーギャップ解消やこれからの世代にとってとても大切なことがたくさん書かれていてとても勉強になった。
個人的に日本のジェンダーギャップに対して問題意識が高いつもりではあったけれど、ここまでデータで示してくれてとても勉強になった。
ジェンダーギャップは自分としても熱くなる分野の一つだと改めて思った。
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バリキャリの方が語る未来。ただ明るい未来を目指すだけの本であれば、他の本と変わらないけど、この本は、多少なりとも、自分への反省が含まれているように思う。その反省が、未来に繋がっていくと思う。
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2022年10月に刊行された本書には、最近のジェンダーにまつわる事件の何があかんかったのかを掘り下げていて、タイムリーな一冊だなと思った。ジェンダーにまつわる本をすでに読んだことある人にとっては、特段新しい発見があるわけではないが、浜田さんが自身の半生を振り返りながら、自身のジェンダー観をアップデートさせていった軌跡を男性中心の企業文化と照らし合わせて垣間見えたのは意義があったと感じた。
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企業におけるジェンダー平等実現に向けた課題や展望について、先進的な企業の事例や著者の経験も交えながら、多角的に解説。
この問題を考える上でかなり有益な一冊。両立支援制度の充実が逆にジェンダー格差の拡大につながり得るなど、目から鱗の視点が多かった。
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暗黙知の言語化ね、どうだろ。
紀貫之、土佐日記的なら、いいかもしれないけどさ。
必要性とその正当な、あるいは正統性を有する評価が大切になるのではないか。社会からの認識の転換がいるかな。
これを成就させることが、経営ってことなのかな。こっちを主にすべきなのか。まぁ、少子化真っしぐらだしな。
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時代遅れのハードを使ってどんなにいいものを作ろうとしてもハード自体の限界は越えられないし、しなくていい困難も発生する
ハード変えた方がよくないですか?
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女性を含め多様性が進んだ企業が出てきた。コロナでリモートワークが当たり前になり、自分のペースで働くことで満足度が上がった。女性が管理職になりたがらないというのは無意識のバイアスであり、能力はある。適切な働きかけで意識も変わる。無駄な長時間労働も減る。
日本の労働生産性の低さ、長時間労働が問題と言われてきましたが、こんなところにも根があったとは。指定されれば確かに、低収入になる構造があります。政策のまずさが露呈してます。
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著者浜田さんは均等法施行直後3年目に就活した世代とのこと。この世代の方が、試行錯誤してもがいて男性社会にフィットさせてなんとか生き残ってきたこと、後輩後進が増えて自分のやり方が(その時は生存戦略として仕方なかったとはいえ)後輩後進に勧められるものではないということに気づき変わっていった記録としてリアルな経験談だなと思いました。
一方で同年代含む男性は同じような気づきがあった人がどれくらいいるのか…
Posted by ブクログ
「ジェンダー平等」というとき、目指すべき理想が経済的な成功と読めてしまう点が気になった。
理系女子を増やして女性も「稼げる」ようにすること、女性管理職を増やすこと、大企業で男性と遜色なく働く女性を増やすこと、を著者は「成功」と捉えているふしが垣間見られるが、女性は本当にそこを目指すべきなのだろうか?男性たちによって作られた「成功」の定義を内面化させて、そのレースで戦っていくべきなのだろうか?
マミートラックという言葉があるが、これは産後に仕事で「重要」なポジションを任せてもらえないことを指す言葉だ。たしかに仕事を生活の中心に据えるとこれは由々しき事態だが、「マミートラック」に乗った女性は家庭ではメインのトラックを走っているのではないか。
男性的価値観での「成功」を鵜呑みにせず、自分にとっての「成功」はなにか、女性も男性も、しっかり見つめることが大事なのではないかと思う。