あらすじ
〈暗闇にあるとき人は、一つの言葉を抱きしめるようにして生きることもあるだろう〉
──確かな杖となる言葉を味わうエッセイ集。
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舟越保武、 志村ふくみ、石牟礼道子、吉本隆明、池田晶子、神谷美恵子、北條民雄、宮﨑かづゑ、井筒俊彦……。
言葉にならないものの波打ち際に立って言葉を紡いできた人々の、珠玉の名言と対話するように紡がれるエッセイ集。
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本当の誇りとは、誰かの役に立っていると感じることではおそらくない。
それは愛される者であるよりも、愛する者であることを真に望む、自己への信頼なのである。(本文より)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
若松の文章は上手過ぎて、読んでいて気恥ずかしくなったり、数頁でお腹いっぱいになったりすることもしばしばだが、それでも読んでしまうだけの内容がある。本書の場合はじめの50頁ほど、特に志村と石牟礼について綴った部分が印象的で心に残った。
Posted by ブクログ
若松さんの本を読むのはこれが初めてです。難しい言葉や、ちゃんと理解できたかというとまだ私には早かったかなと思ういっぽうで、言葉にこめられた思いの深さ、魂というものは感じることができました。
すでに積読でいくつか若松さんの著書はありますが、とても楽しみです。