あらすじ
花ほころび,そよ風吹きそめる四月のある日,身分も職業もさまざまな二九人の巡礼がサザークの旅籠に顔を合せた.当時のイギリス社会の縮図というべき顔ぶれが,カンタベリーへの道中,順番に話をすることになって…….中世イギリス最大の詩人チョーサー(一三四〇頃―一四〇〇)の代表作.バーン=ジョーンズの端整な挿画を収載.
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Posted by ブクログ
イギリス文学、否、英語という言語そのものの黎明期に燦然と聳え立つ巨塔。美しいファンタジーからの下ネタ、という冒頭のコンボで騙されているうちに読み終わ……らないです。終盤にいくにつれて、これ何のペナルティですかっていう気分になります。読みきった時の爽快感が忘れられません。
Posted by ブクログ
すばらしい作品です。
学校の授業の試験で必要なため、読みましたが、
自分は中でも「騎士の物語」が一番好きです^o^
やはりああいう終わり方の話が自分的には好きです。
つづけて、中・下巻も読んでいこうと思います。
Posted by ブクログ
まずは高貴で気高い「騎士」の説明から入る。彼は騎士道を愛し、従者も1人だけ連れていた。次に「女子修道院長」。微笑む姿は誠に無邪気で恥ずかしそう。食事作法に良く熟達しており、スープを一滴たりともこぼさない見のこなしに加え、フランス語を巧みに操った。彼女は秘書役の修道女1人と司祭3人を連れていた
→この時点で7人いる
次に狩りが好きな「修道士」。他の修道士達と違って、聖アウグストゥスの教義に則れば仕事にあくせくして働かなければならないことに反感を持っており、狩りにご乱心なのだ。
次に「托鉢修道士」。奔放で陽気な、大変位のある重要人物。大変優しく懺悔を聞いてやり、快く赦免を行なっ
た。名をヒューバードと言った。
次に「豪商」。売り買いや金策に対しては堂々として威厳があった。
次に「オックスフォードの神学生」。高価な服やバイオリンを揃えるよりも、アリストテレスの哲学書を20冊買
った方がマシだというほど真面目な神学生だった。自分が勉強できるように支えてくれる周りの人々に常に感謝の意を忘れなかった。
次に「高等法院弁護士」。セント・ポール大聖堂によく出かけたことがある。ウィリアム征服王の時代以来生じたあらゆる判例や判決をきっちり対処しており、かなり忙しそうだった。
次に「大地主」。この高等法院弁護士の連れで、楽しく生きることが彼のモットーでエピクロスの申し子だった。
→この時点で13人いる
次に「小間物商」「大工」「織物師」「染物師」「綴織師」もいた。彼らは同じ格式高いギルドのメンバーだったが、「料理人」も同伴させていた。
→この時点で19人いる
次に「船長」。デヴォン州から来ているようで、はるばるやってきたようだ。
次に「医学博士」。医学と天文学に精通しており、極めて健康的な生活を好んだが、聖書の勉強はほんの少しだけだった。
次に「女房」。バースから来た耳が遠く、かつて夫が5人もいたというすごいおばさん。しかし本当にすごいのは
ここからで、彼女はエルサレムに3度、ローマにも言ったことがあり、ブローニュにも、サンチャゴ・デ・コンポ
ステラにも、ケルンにも行ったことがあった。
次に「主任司祭」。信仰心に厚く、善行に富んでいたし、思いやりがあってすごく勤勉だった。自分が民の代表として正しい行いをすることで民の手本となろうとする素晴らしい人物だった。
→この時点で23人
最後に「荘園管理人」「粉ひき屋」「教会裁判所召喚史」「免償説教家」「食料仕入れ係」と「私自身(チョーサー)」がいた
→合計29人
これは物語の序章であるが、ここでチョーサーはこう付け加える
「私がこの語りにおいて彼らの言動を率直にそのまま述べたとしても無礼なやつだと思わないでください。
なぜなら、皆さんは私と同様によくご存知の通り、誰でも人のいう通りに言わねばならないという責任がある場
合、できるだけその通りに1語1語繰り返さねばならないから。」
Posted by ブクログ
面白く無い訳じゃないけど、期待してたほどじゃないという感じ。
でも、解説を読んで改めて考えてみるとなるほどこれがどういう意味で評価されているのかがよくわかる。
軽いタッチの短編を登場人物たちの語りという形式で統合した作品なのだが、そこには当時の科学的見識が満載。
著者であるチョーサーの博識ぶりが伺える。
語り口の軽妙さもおしゃれで、センスがいい。
おそらく僕の知識では本作のすごさを理解しきれないため、この程度の評価になってしまうのだろう。
今後、いろいろな本を読んで行ったら、僕自身のレベルアップにしたがって段階的に評価の上がっていく作品なのかもしれない。
Posted by ブクログ
かなり昔に読んだ本
ファンタジーってジャンルとは 違うと思うけど まぁ細かいことは・・
ファンタジーをよく読んでいた頃に やはり読んだものです
定番というか あまりにも有名なので読んでいて損はないのでは?と思います^^
Posted by ブクログ
中世ヨーロッパ文学の頂点にいるらしい作品です。
身分や職業の違う人物たちが巡礼の途中のホテルで一緒になった時に、それぞれがお話をしていくという一種のオムニバスになっています。
かなり古い作品ですが、これが中々読みやすい。百年戦争のさなかに書かれたとは思えないですね。それぞれの話もバラエティーに富んでいて、ちょっとずつ読んでいくのは中々楽しいものです。
全3巻 所有