あらすじ
容姿も家柄も一流の彼が、なぜ私と契約結婚?
声を聞くだけで、胸の奥がいつも「ドキン」と鳴る。
愛犬のために通っていたドッグランで、千鶴は彼と出会った。
犬にも千鶴にも優しい笑顔の素敵な人――西園寺響さん。
出会って以来、ずっと淡い恋心を募らせていた千鶴だったが、ある日、事件は起きた。
千鶴の実家である温泉旅館の買収話が持ち上がったのだ。
不安な気持ちで千鶴も話し合いに参加すると、そこには響の姿があった。
しかも、古き良き温泉町を金で根こそぎ買収しようとする大手グラツィオーゾグループの副社長として――。
見慣れぬスーツ姿、冷たい声の響は、千鶴の知っている優しい彼とはまるで別人だった。
とまどう千鶴に、響はこの買収を1年間猶予してもいいと言い出した。
「ただし条件がある。君が俺と結婚すること。契約結婚という形でね」
容姿も家柄も一流の彼が、なぜなんのメリットもない私と契約結婚を望むの?
感情タグBEST3
匿名
契約結婚とは言え、犬好きであること以外にはよく知りもしない相手にいきなり結婚を申し出るのはなぜ?と、思わずにはいられないので、どんな思惑があるのか気になります。