あらすじ
「文學界」掲載時から大きな話題を呼んだ連載が書籍化!
約20年もの間、評論の言説がほとんど追いつけなかった、その規格外の才能を、歌詞・和音・構成・歌唱・意匠から統合的に論じる。
『無罪モラトリアム』から『音楽』まで、椎名林檎の音楽を「演奏」するように批評する、革新的音楽論。
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Posted by ブクログ
椎名林檎と東京事変が好きで、よく楽曲を聴いていた。ふと思い立って椎名林檎に関する書籍を検索し、本書を見つけた。
椎名林檎のインタビューを引用しつつ、曲や歌詞の特徴と結びつけて解釈が示されており、初期の椎名林檎と、最近の椎名林檎とが作った楽曲の背景の違いがよく理解できた気がした。
本書の著者、北村氏にも興味が湧いたので、別の著作も読んでみたい。
Posted by ブクログ
音楽の知識がなくても十分引き込まれる内容。ものすごく深い分析で、椎名林檎さんの、ものづくりに込めている熱量が伝わってくる。創作的仕事をしている人にとって、必読の書だと感じました。椎名林檎さんの作品が好きになってこの本を手に取りましたが、読後、さらに百倍好きになりました。
Posted by ブクログ
音楽を言葉に落とし込むのが上手すぎる。
音楽理論がわからなくても楽しめるし、椎名林檎が好きでなくても楽しめる。
ぜひ他のアーティストでも書いて欲しい。
Posted by ブクログ
デビューからこれまでの変化ぶりを追うことができる一冊。
初期の頃は「新宿系」という表現が似合う感じの何でもアリ感だったけど、最近はそんな枠すら不要な独自性が出て来てるんだなあと実感。
東京事変の曲は「永遠の不在証明」以外は正直あまり知らなかったけど、聴いてみたらまあカッコイイ。「能動的三分間」とか「キラーチューン」とか。あらためて音楽を聴く機会をくれたことに感謝。
Posted by ブクログ
30 音楽の特徴
37 日本的なものを脱する実践
43
44
62
70
84 音像
89 70年代から90年代の音楽
93 アイドルのアーティスト化
96 音楽の特徴
97 宇多田ヒカル
109 資本主義
111 情報からフラットに
122 パッケージとmv
126
130
135 政治
161 美空ひばり
196 逸脱性
242 転換
258 歌と音楽
272 ソロ→2期
288 個性をフラットに
300 アイドル音楽に抗して
303 思想と音楽の転換点
305 日本
308 『Nippon』
312 政治性を演劇性とパロディに
317 東北
321