あらすじ
「きっと全部、きみの為なんだ。きみに出逢う為……そしてきみの願いを叶える為に、僕は生まれてきたんだ。この星を持って」聖女として異世界に召喚されたアステラは、魔力を持たない役立たずだと砂漠に追放されてしまう。彷徨っていたところを「賢者」に拾われた彼女は、修道院に匿われて暮らしていた。ある日、賢者から国の第二王子・シリウスの夜伽を頼まれる。彼は口に出す言葉すべてに魔力と強制力が宿り、相手を意のままに操れる特殊能力を持つがゆえに、人との関わりをほとんど持たずに生きてきた異質な王子だった。アステラは夜伽の対価としてシリウスの魔力を借りて元の世界に帰ろうとしていたが、彼と触れ合ううちに心が惹かれ始める。しかし彼女を追放したはずの隣国の王子が、突然連れ戻しに来て……。
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切ない
色々な事情があって、本音は語れないのに惹かれ合う2人が切なかったです。TLらしい部分はあれど、切なさの方が勝るお話でした。
先が読めなくて一気読み
とにかく切ない。大き過ぎる力のせいで全てを諦めざるを得なかった王子がその世界で何も持たない女の子と出会って愛を知るお話。召喚した王子も対応を間違えなければ側にいてもらえて、もしかしたら愛が芽生えたかもしれないなと少し哀しくなった。
こちらの世界で新たに紡がれる2人の物語をもっと見たいなと思わせる作品でした。
とても感動です!
とてもきれいなお話でせつなくて、胸にグッと来る場面も多々ありました。異世界トリップの話はいろいろ読みましたが、こういう展開初めてでとてもよかった。ヒーローの口調が幼い感じがしたのが気になった。自分のすべてをかけてヒロインの望み、幸せを叶えたヒーローはかっこいいです。
いい作品に出会えたと思います。
合わなかった
表紙はきれいですが、中に挿絵はありません。
異国の地でのロマンチックな話ではありますが、あまりキャラクターに感情移入できず、読むのに時間がかかりました。ヒーローといい色々と可哀想ですし、この異世界に夢がないからでしょうか。